10-8
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
翌週からの練習では、莉子とひなたの声が響いていて、張り切っているのがわかった。しばらくすると、1年生全員に伝わっていて、彼女達のヤル気が2年生をも圧倒していたのだ。あの二人が完全に1年生を引っ張っているのだ。
美麗先輩も、合間に練習に参加してくれていて、その代わり様に驚いていたのだ。
「若葉 どうしたの? 雰囲気が全然ちがうね」
「はぁ どうしちゃたんでしょうねー 先輩 来年の太子女学園は もっと 強くなりますよ」
そして、期末考査を迎えて、その成績発表があって、学年トップは若葉だったのだ。2番の大路輝葉に5点差をつけてのトップ。私は 又 3番。
「若葉 やったわねー」
「うん 頑張ったと思う」
「でもさー 学年トップで全国優勝のクラブを率いてのキャプテンやろー 文武両道の鏡やなー 学園のスターヤン」
「やめてよー スターは花梨やろー」
その花梨のスター騒動も落ち着いてきてるんだけど、花梨は成績ランクで8位に顔を出していた。香も6位なのだ。練習の後、コーチに4人が呼び寄せられて
「今日 校長に呼ばれたのよ あなた達 成績優秀らしいわね 10位までの内に4人が名前連ねてるって 4人以外は みんなSクラスなんだって 運動も学業も一生懸命取り組んでくれて素晴らしいってネ 文武両道そのものだって 私 褒められちゃったの 指導が良いからだって」
「へぇー コーチ 褒められたんですかー じゃぁー 給料もアップしますかぁー?」
「こらっ そんな話じゃぁないの! でも あなた達には感謝してるわー 私が見てきた中では最高よ! 校長先生はね あなた達のこと 太子女学園の四天王だって言ってたわよ」
「ワォー ウチ等 神様になったんかー」
「花梨 四天王って 神様ちゃうんちゃう?」と、香が冷たく言っていたけど
「ちゃうで 四天王は守護神で守り神なんよ」と、若葉が訂正していたのだ。
「あー でも 守りってあかんやんかー 攻撃しやなー 来年も攻撃あるのみやー」と、私が言うと
「ふふっ そーやー 来年も 突き進もーなー」と、若葉は締めくくるのだ。
帰ってきたお母さんが 「水澄ちゃん すごいわね 今度もクラストップよ」
「あかん 又 3番目や 若葉に勝たれへんかった」
「3番って 学年ででしょ 頑張ってるじゃぁない ねぇ 達樹?」
「う うん すごいことだ あの太子女学園だからなー」
「ダメなのよー トップじゃぁ無いと 私 必死に頑張ってきたつもりよ でも 成績も・・・全中でも負けてしまった 後一歩が届かない お母さん 私 これ以上どうすれば・・・」と、涙が出て来てしまったのだ。
「水澄ちゃん もう じゅうぶんよ 泣かないでー 成績だって何点か差
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ