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夢幻水滸伝
第三百七十八話 魔術と信仰その十三
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「しかしな」
「それでもですね」
「私等はそうした連中を見てな」
「ああはなるまいですね」
「そう思うことや」
 まさにというのだ。
「ほんまな」
「それがええですね」
「そや、それでうちの学園はまともな奴が殆どらしくてな」
「有り難いですね」
「あの連中は忌み嫌われてる」
「自分達の都合で友達と言っていた人をあっさりと切り捨てる」
「そんな連中やからな」
 そのことがわかっているからだというのだ。
「そうなってるわ」
「そういうことですね」
「それでや」
 さらにだ、ピエトリは話した。
「私等はほんまああはなるまいや」
「反面教師にして」
「そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「自分達はならん」
「そういうことですね」
「そや、人は裏切らん」
「それは絶対ですね」
「少なくとも友達と言うててな」
「自分がそうしろと言ったことで自分に不都合が出来たら切り捨てる」
「こんな奴と一緒におってもな」
 それでもというのだ。
「ほんま信用出来んしな」
「性根も腐っていますね」
「そんな連中はまさにや」
「反面教師ですね」
「こんな屑共になるとや」
 それこそという口調での言葉だった。
「自分もどうなるか」
「嫌われますね」
「そうなるさかいな」
 だからだというのだ。
「絶対にや」
「ならへん様にする」
「それが大事や、この世界でも他の星の者と一緒にやっていって」
「裏切らない」
「民もな」
 彼等もというのだ。
「同じ人やさかいな、命ある相手は裏切ったらあかん」
「絶対に」
「若し裏切ったら」
「あの人達と同じですね」
「性根の腐ったな」 
 またこう言うのだった。
「ほんま同じやからな」
「だからこそですね」
「私達は裏切らん」
「そうしていきましょう」
 ガブリエラも確かな声で答えた。
「ほんまに」
「お互いな、それでガブリエラさんやったらな」
「留守の間をですね」
「任せられる、それでや」
「南極に行かれますね」
「そうしてくるわ、何もなかったらよし」
 それならというのだ。
「しかしや」
「何かあれば」
「言うさかいな」
「その時はですね」
「何とかしなあかんかもな」
「その可能性もありますね」
「そや、そういうことでな」
「行かれますね」
「これからな」 
 ワインを飲んでから言った。
「そうしてくるわ」
「それでは、しかしこのワイン美味しくて」
 ガブリエラは一緒に飲んでいるワインのことにも言及した、彼女も酒好きであるので結構飲んでいる。
「どんどん飲めますね」
「そやな」
「私達は高級ワインを求めへんですし」
「このワインも普通のワインや」
「お店で売っている」
「しかしな」
 それ
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