第五十話 汗水流してその十二
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「言う子多いね」
「太っていても多少だって」
「それでね」
佐京はさらに言った。
「むしろ俺は修行でね」
「かなり身体動かすから」
「だからね」
それでというのだ。
「食べないとね」
「身体がもたないのね」
「修行できないんだ」
「体力がなくて」
「そうなんだ」
「うん」
夜空にそうだと答えた。
「無理だから」
「食べるのね」
「サバイバルかっていうと」
「することがあっても」
「そうした修行をしない時は」
「つまり普段は」
「そうしたことしないから。そもそもサバイバルも」
そうした修行もというのだ。
「断食とかじゃないから」
「食べものや飲みものを手に入れる為ね」
「自衛隊のレンジャーの人達と同じで」
それでというのだ。
「何を飲んで食べるのかの知識を学んで」
「そうしてなのね」
「そう、そしてね」
そのうえでというのだ。
「やっていくもので」
「茸とかで食べられるものを知っておくことね」
「蛇も食べられるしね」
「レンジャーの人達食べるわね」
「そうだしね」
だからだというのだ。
「食べないんじゃなくて」
「食べられるものを知っておいて」
「見付けて食べるものだから」
そうしたものだからだというのだ。
「断食とかしないよ」
「山でキャンプするみたいな感じね」
「海でもね、海で夜釣りなんかをしても」
「そうした知識は必要ね」
「山も海も怖いよ」
両方共というのだ。
「そのこともね」
「お話してくれるの」
「そうしていいかな」
「それじゃあ」
夜空は微笑んで頷いた、佐京はその頷きを受けてそのうえで夜空に対して山や海のことを話していくのだった。
第五十話 完
2024・11・15
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