第二話 全員受けるその十六
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「そういえば大谷選手も」
「はい、あの人も犬を家族に迎えています」
「確かデコピンだったわね」
「物凄く仲がいいんですよ」
「親近感湧くわね」
「そうですよね」
「あれだけ能力が凄くて」
そうであってというのだ。
「お人柄がよくて」
「しかもそうしたところもあって」
「本当に凄い人ね」
「全くですね」
五代もこう言った。
「あの人は」
「何処まで凄いんでしょうか」
「途方もないですね」
「あんな人が世の中におられるなんて」
響子は自分の左手を頬に当てて話した。
「信じられない位だわ」
「そう思う時ありますよね」
「大谷選手を見ていると」
「本当に」
「例え勝てなくても」
「はい、あの人とお会いして試合が出来るなら」
「それだけでいいことですね」
こう五代に話した。
「本当に」
「僕もそう思います」
五代は確かな声で答えた。
「心から」
「あれだけの人はいないので」
「他には」
「ではそれだけの人と試合が出来る」
「喜んでいきましょう」
「そうしましょう」
二人で話した、そしてだった。
練習をしていく、その中で四谷はまた言った。
「そういえばです」
「どうしたんだい?」
「いえ、大谷選手の所属リーグですが」
一ノ瀬のおばさんに話した。
「指名打者がありますね」
「パリーグみたいにね」
「日本では日本ハムにおられましたが」
「パリーグもあるしね」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「投げない時はです」
「指名打者で出ているね」
「ですが阪神はセリーグです」
こちらのチームだというのだ。
「私達が愛するチームは」
「ああ、だったらね」
おばさんも言われて気付いた。
「大谷選手投げない時はね」
「どうなるのでしょうか」
「レフトじゃない?」
朱美が言って来た。
「その時は」
「あのポジションですか」
「レフトが一番守備負担少ないね」
「九つのポジションの中で」
「だからね」
それでというのだ。
「あの人も阪神に入ったら」
「投げられない時はですね」
「レフトに入って」
そうしてというのだ。
「試合出ればいいじゃない」
「そうなりますか」
「指名打者なくてもやっていけるよ」
笑ってこうも言った。
「あの人ならね」
「そういうことですね、ふと気付いたのですが」
「そこはね」
「ちゃんとやっていけますね」
「セリーグ、阪神でもね」
「では心配なく」
「試合しようね」
こう言ってだった。
あらためて練習に入った、一刻舘の面々も今は野球の練習をしてそのうえで心地よく汗を流すのであった。
第二話 完
2024・1
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