第二話 全員受けるその十四
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「だったらな」
「そこまでなのね」
「そうだよ」
抑えられるのはというのだ。
「精々な」
「やっぱりそうよね」
「やっぱりってわかってるじゃねえかよ」
「全くって言うかもって思ってたし」
「ひょっとしたらがあるからな」
それでというのだ。
「一割だよ。俺も格闘と名の付くもの負けたことねえしな」
「待て、今回は格闘ではないぞ」
九能はそこは断った。
「ちゃんとした野球だ」
「大谷選手れっきとしたプロ野球選手だからね」
なびきもそうだと話した。
「だからね」
「格闘は行わない」
「あくまで野球よね」
「野球で格闘技なんかしたら」
かすみは右手を自分の右頬に当てて話した。
「バットボールにスパイクで」
「殺し合いになるわね」
「とんでもないものになるわね」
「実際にそうした漫画あったし」
なびきは姉に話した。
「ルール無用の殺し合いにもなって」
「大変なことになるわ」
「まあそれでもルールを作ればやれるけれど」
「危険過ぎるわね」
「格闘野球はね」
「まあ大谷選手の投げたボール頭に受けたらな」
良牙は真顔で言った。
「ヘルメット着けていても危ないな」
「粉々になるぞ」
ムースも真顔だった。
「ヘルメットがな」
「そしてヘルメットがそうなってるとな」
「おら達の達の頭も危ないぞ」
「絶対にそうなるな」
「格闘でなくてよかったぞ」
「かえってな」
「格闘なら余計に私達が不利ある」
シェンプーもそうなると見ていた。
「あんな体格と能力で専門の野球であと誰も勝てないある」
「絶対そやな」
右京も同じ見方だった。
「ほんまあの人はちゃうわ」
「普通の野球でよかったある」
「五体満足でいられるだけな」
「正直勝てるとは思いませんけれど」
小太刀はそれでもと述べた。
「戦うなら全力で、ですわね」
「卑怯な手段は効果がなくてもだな」
「やりますわ」
乱馬に話した、流石の小太刀も今回ばかりは日急な手段も効果がないと見て執ろうとしない。ただ真面目に野球の練習をするだけだった。
そしてそれは卑怯とは無縁の面々も同じで。
「大谷選手から返事が来たぞ」
「そうなのですか」
「これじゃ」
五代の祖母が四谷に手紙を出して言った。
「しかと書いてあるぞ」
「おお、私達の挑戦を受けてくれますか」
「そう言っておる」
「そう言って頂けるとは」
「何時でも誰でもな」
それこそというのだ。
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