五話 チーム、ケルベロス結成(後編)
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「ソキウスシリーズが来れない!?」
まさかの情報に、耳を疑う。
アズラエルから相談され、『服従遺伝子とか後で変えられないものはともかく、他はこちらで教育する』と引き取ったソキウスシリーズ。
ブルーコスモスに従順な基礎教育はともかく、それ以外は口出ししたお陰で、ある程度ナチュラルに従順になりつつも、薬品や外科手術などで思考能力に制限をかけられない、理想的なパイロットになった。
だからこそ、この初めての宇宙でのモビルスーツ戦の時には応援に来てほしかったのに、蓋を開けたらこの様だ。
なんだよ、散々メビウスという制式採用機体を戦場では優先しますと言っておいて、将官の戦艦の護衛に回すとか。
それやられると、こっちの予定全部狂うんだが。
「だから、こちらのプロパガンダ部隊はですね、そこまで継戦能力も、火力もないんですよ、そこで補助のソキウス部隊抜かれると、事前に話した連合の勝利からだいぶ遠のきますが……」
ニュートロン・ジャマーと呼ばれるジ◯ン脅威の新技術により、メビウスや戦艦のロングレンジのレーダーロックが使えなくなったのは、正直びっくりしたし、パイロット達は大変だと思う。
でも俺から言わせれば、嫌コーディネーターのためにうちらモビルスーツ容認派に嫌がらせをしたり、予算配分を露骨にMA(モビルアーマー)に出さなきゃ、少しはやりようがあったんですが!
だが、あと百程度は言いたいことはあれど、これ以上時間はかけられない。
クソ面倒な事に、初戦から戦闘機動が撮影されてプロパガンダに使われる関係上、下手な動きや武装の取り回しはできないのだ。
もうすぐ始まる戦場に遅れる訳にはいかない。
イヴとソンネン、二人に無理くり納得させ(頭を抱えてたが)新しい愛機に搭乗した。
それに……
皆の前では危険性などを説明する関係上、実験機とかネガティブ説明をせざるをえなかったが、中身は自分が育てたデータ入りでしかもガンダム。
個人的な感想で言えば、この機体を気にいっている。
タラップを駆け上がり、コクピットの横で開放処理。
プシューっと云う音と共に開くハッチに、身体を潜り込ませるのと同時にコクピットハッチを閉鎖。両隣の二人の機体が無事起動するのを見届けると、機体全体のコンピュータを起動した。
ブン、という独特な起動音と共に立ち上がるモニター。
そこに表示されるアプリの一つを起動し、機体に異常がないか頭から爪先までチェック。
チェックをクリアしたと同時に、フットペダルでガンダム専用の発射口、カタパルトに、誘導に従い向かっていく。
事前に相談した通り、メインカラーリングは濃紺で統一、初見では宇宙で見えにくく、ザフトのジンへの撹乱にも役立つ筈だ。
そう思考を巡らせな
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