第三章
[8]前話
「ふわりも同じで」
「それでだな」
「そう、それでね」
そうであってというのだ。
「狼がテレビに出たら」
「観に来るんだな」
「ケージから出て」
そうしてというのだ。
「そのうえでよ」
「そういうことだな」
「そう、トイプードルでもね」
「犬でな」
「元は狼で」
「ご先祖様で親しみを感じているからだな」
「それでよ」
その為にというのだ。
「こうしてよ」
「観るか、観ているとな」
夫は妻に温かい笑顔で話した。
「ふわりも犬だってよくわかるな」
「狼をじっと観ているから」
「ああ、それでな」
そうであるからだというのだ。
「本当にな」
「そう感じるのね」
「そしてな」
文太はさらに言った。
「これからも観せたいな」
「狼を」
「テレビでもな」
「じゃあ今度狼のぬいぐるみ買う?」
百合子は笑顔で提案した。
「ふわりの新しいおもちゃに」
「そうだな」
文太はその提案に笑顔で頷いた。
「それじゃあな」
「今度ペットショップ行ったらね」
「その時にな」
「狼のぬいぐるみ買いましょう」
「店になかったらネットで買うか」
「そうしましょう、そしてね」
そのうえでというのだ。
「いつも一緒にいられる様にしましょう」
「狼とな」
「そうしていきましょう」
「そうしような」
夫婦で話してだった。
実際にふわりに狼のぬいぐるみを買ってプレゼントした、するとふわりはこれまでのおもちゃと同じくそのぬいぐるみもいつも一緒に傍に置く様になった。そうしていつも楽しい気持ちでいたのだった。
犬は狼の妹分 完
2025・1・23
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