VS銀の福音
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意味でして?」
「そのままの意味だ。……来る」
その声と同時に福音が海から出てきた。
「悪いな。これからボス戦っぽいが―――生憎俺はおままごとに付き合う気はない」
―――パチンッ
俺が指を鳴らすと、まるで魔法にかかったかのように福音が動きを止め、そして装甲が量子化された。
俺は操縦者と待機状態のネックレスを受け止める。
(よくやったセバス)
『お褒めに預かり光栄でございます』
そしてそれをオルコットに渡す。
「任務完了。オルコットだけはこれより帰投します」
俺は本部―――織斑先生にそれだけを伝える。
『待て風宮。どうしてお前は帰らない』
「……いえ、帰れないが正しいかもしれませんよ。オルコット、今すぐこの空域から離脱しろ」
「え? ですが―――」
「グズグズするな。それとも、調教された挙句にどこかの国に売ってやろうか? オルコット家の当主という名でそれなりの金は手に入るぞ」
「………わかりましたわ」
オルコットがその場から離れ、そのまま旅館に移動する。元々オルコットはそのために理由する気だったしな。
『マスター、来ましたよ』
(………ああ。そうだな)
何が現行ISを上回る、だ。悪いが世界が第二世代開発途中で俺たちが既に完成させていたんだよ。
つまり紅椿、そして白式は時代遅れ。先取りしているんだよ、こっちは。
「だが、これはどこまで持つか………」
軽く30体近くいる無人機に、俺は冷や汗を流した。
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