第63話
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翌日、バーゼル理科大学は警察によって立ち入り制限がかけられ、カエラ少尉や遊撃士であるアルヴィス達は警察と共に現場検証を行っていた。
10月24日、10:00――――――
〜ヴェルヌ社・20F・会議室〜
「ええい、一体どうなっている!?キャラハン教授が行方不明――――――パワハラの証拠も挙がっているだと!?警察とギルドにも理科大学に踏み込まれ、私まで事情聴取を受けるハメになったのだぞ!君達が来て一日でこれだ…………!一体どんな疫病神だ、ええ!?」
事件の翌朝タウゼントCEOはヴァン達を呼び出して文句をヴァン達にぶつけていた。
「…………彼らのせいじゃありません。全てはキャラハン教授の――――――いや、僕達全員の問題なんでしょう。」
「カトル君…………」
ヴァン達を庇って責任は自分達である事を答えたカトルをアニエスは心配そうな表情で見つめ
「ま、パワハラなんかは把握してなかったワケねぇよな?」
「ぐっ…………し、仕方ないだろう!?私とて彼の研究そのものにとやかく言える立場では…………!」
アーロンに図星を突かれたタウゼントCEOは唸り声を上げた後苦々しげな表情で答えた。
「ヴェルヌのような複数資本で成り立つ”合併グループ”の難しい所ですね。それがメリットでもあると思いますが。」
「――――――あの先生が”暴走”しちまってたのは誰から見ても明らかだろう。まだ原因の確定してねぇ導力ネットや導力供給網のトラブルについてもな。単刀直入に聞くが、あの先生、妙な連中と繋がってたりしなかったか?例えば裏社会――――――マフィアとか。」
リゼットがタウゼントCEOに同情している中ヴァンはタウゼントCEOにあることを訊ねた。
「う〜ん、流石にそこまではないと信じたいですけど…………理科大学とヴェルヌ社の研究は、外部投資を受け入れるのが伝統なんです。」
「その意味で土壌は整っちまってる、か。あんだけの最新端末を揃えたことといい、…………可能性は否定できねぇな。」
「こ、根拠のない憶測はやめたまえ!この大事な時期に外に漏れて妙な噂でも立ちでもしたら――――――」
ヴァンの問いかけに対してエスメレー准教授は考え込み、状況を考えたジスカール技術長がヴァンの推測を肯定しかけるとタウゼントCEOは慌てた様子でジスカール技術長に注意したが
「――――――だったら少しはトップらしい対応をしやがれってんだ!警察やギルドに回さなくてもすむようにこの若造共が雇われたんだろうが!?こうしている間にもキャラハンがどうなってやがるか――――――ここが腹の括りどころじゃねぇのか、ビル・タウゼント最高経営責任者(CEO)!!」
「ッ…………」
「…………
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