第63話
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という事ですが…………数十年、ないし数百年かかるでしょうし、”その時も反応兵器は実現されませんでした。”」
「あ…………」
「だったら似てるようで根本的に違ってるってことか…………」
「(うう…………全然ついてけませんけど…………)違うというと…………それこそアニエスさんの”ゲネシス”では?」
リゼットの説明を聞いてアニエスとアーロンが今回の件は以前起こった事件と比べると根本的に違う事に気づいている中、3人の会話についていけない事で無力さを感じていたフェリは自身が気づいたことを口にしてアニエスを見つめた。
「………!」
「ハッ、考えてみれば…………」
「ああ――――――鍵はそこだろう。決起の時には無かったフラグメント。古代遺物以上に不可解で謎めいた”奇蹟”を引き起こしてきた原型導力器。仮にそんなものがあるとしたら――――――それを利用した”最後の条件”ってのは具体的にはどんなモンになるんだろうな?」
「あ……………………」
「…………成程…………」
「た、確かにそのアプローチなら…………」
「…………チッ…………おいチビ、やるじゃねーか。」
ヴァンの指摘にカトルや仲間達が納得している中アーロンは舌打ちをしてフェリを誉め
「え、えへへ、まあそれほどでも。(全然わかってませんけど…………)」
誉められたフェリは恥ずかしそうに笑った。
(街で頻発する導力ネットと供給網の異常…………”並列分散処理”が原因なのは確定している。不可能と思われる反応兵器の研究…………殺されてしまったキャラハン先生。そして符号する点は多いけど、根本的に異なってくるエレボニアの事件―――)
カトルが考え込んでいたその時、カトルはふとある人物の言葉を思い出した。
――――――カトル、行き詰まった時は一度”全体”として見てみなさい。研究だけじゃない――――――”答え”はその中に必ずあるわ。
(…………まさか、”最後の条件”というのは…………)
「っ…………?どこから――――――」
ある人物の言葉を思い出して何かに気づいたカトルが眉を顰めたその時、アニエスのザイファに通信が入り、ザイファを取り出したアニエスが通信を開始すると映像にレンが映った。
「アニエス…………!良かった、繋がったわね。」
「せ、先輩…………?どうしたんですか。」
「ああ、早速事件のことを聞きつけやがったのか?」
「いいえ、そうじゃない――――――そっちは”目晦まし”よ!急いで戻ってきなさい”――――――”お茶会が始まってるわ”…………!」
レンからもたらされた凶報にヴァン達はそれぞれ血相を変えた。
〜バーゼル市内〜
「
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