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彼は いつから私の彼氏?
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 次の木曜日、お母さんがお休みなので私のお迎えに来てくれていて

「昼間 塾の石積さんが来てくれてね この前のお礼だって 水澄にメロンを持ってきてくれたわ あれから1週間程で申し込みが定員になってしまって、それでも申し込みが遅れた人が粘り強いんで2人オーバーで受け付けたんだって 水澄に感謝してたわよ」

「へぇー すごい すごい メロンねぇー」

「まだ 箱から出さないでそのまんまよー」

 家に帰るとお兄ちゃんがメロンの箱とにらめっこしていて

「おう 帰ってきたかー さすがにな どんなかなーって 眺めていた 早く 開けてみようぜ」

「どうしたの? 達樹 果物なんかに興味あったの?」

「さすがになー メロンだぜー それも高級そうなのじゃんかー いい匂いがする」

 私が開けて中から取り出してみると、大きなマスクメロンが・・・

「まぁー 立派なメロン 静岡産だって 紙箱だけど桐の箱に入っていたら1万円は超えるかしらー ふふっ はしたないけどねー」と、お母さんも嬉しそうな声をあげていた。

「ご飯 食べたら さっそく いただこうぜー いい香りがしてる」

「だめよ まだ 完全に熟れてないみたいよ おしりからも 匂いするくらいじゃぁーないと しおりにも書いてあるわ もう後4〜5日が食べごろですってー 残念でしたー しばらくは 楽しみに眺めていてー」

「お母さん こんなの 高いだろうしー 貰っちゃって良いのかなー」と、私 心配になっていたら

「だってさー せっかく持っていらっしゃったのに 返すわけにもいかないじゃぁない? いいわよー 水澄ちゃんが協力したから 生徒さんも増えたんでしょー あそこも繁盛するんだしー それとね! 申し込みに来た中で 水澄ちゃんのこと すごく褒めていた人が居て 堂々と体験談を話していて、勉強も出来て運動も出来て自信に溢れているしオーラーが出ていたって 道で時たま会って、ジョギングの途中でも丁寧に明るく挨拶をしてくるし、夜でも家の前でトレーニングしてるって すごく努力家なんですよねぇー 最初はあんなに髪の毛短くしちゃって なんかおかしくなっちゃたんかと思ってたんですよ ところが、全国優勝なんてね でも、自分のとこの子にも水澄ちゃんにあやかりなさいって言っているですってー言っていたらしいわ 多分 ほらっ メイン通りの角の大きなお家 オレンヂの屋根の・・・東方《ひがしかた》さんよー お年寄り夫婦と同居してる あそこの上の子が確か女の子で6年生のはずよ 水澄ちゃん 知らない? えーとー みずきちゃん」

「う〜ん 見たことある程度かなー 髪の毛長いよねー」

「そう でも 最近 いくらか切ったのかも・・・ 一度ね そのお母さんとお話したのよ お宅のお嬢さんは、太子女学園ですっ
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