六話
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よくもやってくれちまったなぁ」
ガトーが連れてきたものの中には傭兵の類も数多く含まれていたようだ。彼等は雇い主が殺されたことによって金が支払われなくなったことに怒っているようだ。
(まずいな……)
例え大量の傭兵といえども、普段のカカシなら物の数ではない。しかし、今のカカシは再不斬との激闘を終えた後。写輪眼に口寄せに雷切。正直なところ、チャクラを使いすぎている。今は何とか持っているが、少しでも気を抜けばそのまま気を失いかねない。
「お前達。ここは俺がやる。だから、タズナさんとサスケを連れて逃げろ」
それでも、カカシは上司として部下を守るために戦わねばならない。未来ある子供、そして何より恩師の忘れ形見を。
「待て!」
だが、そんな決意も第三者の登場で覆る。
「あー、お前ってば! イナリ!」
橋に現れたのはイナリを先頭として、ガトーに苦しめられてきた街の者たちだった。皆がそれぞれ思い思いの武装をして、並び立っている。
「もう逃げない! 父ちゃんみたいに、僕たちがこの国を守るんだ!」
イナリの声に賛同するように、皆の声が辺りに響く。ギャングたちも、突然現れた者達に若干だが困惑しているようだ。
「へへっ、俺も負けてらんねーってばよ!」
ナルトが印を組むと、数体の影分身が現れる。それをみて、カカシはこの場を切り抜ける方法を思いついた。
「それじゃあ俺も」
同じように印を組み、カカシも分身 を作りだす。ただし、ナルトとは比べ物にならない数。数十体という規模でだ。
「「「さぁて、やろうか」」」
数いるカカシ達がドスの利いた声で一斉に声を発する。それを聞いたギャングたちは、一斉にその場から逃げだした。本能的に、勝てないと悟ったのだろう。無様に逃げ出していくギャング達を見て、人々は勝ちどきを上げる。
(何とかなったか……)
分身を消したカカシは思わず安堵の息をついた。先ほど出した分身はナルトと違い実態のないただの分身だった。つまり、あれはただのハッタリだったのだ。
「……さて」
「カカシ、か?」
「ああ」
最後の仕事だと体に鞭を打ち、倒れ伏していた再不斬へと歩み寄る。既に事切れていることも考慮していたが、まだ息はあったらしい。
「最後の頼みだ。アイツの所に、連れてってくれ」
「分かった」
再不斬の腕を肩に回し、白の横へと運んで寝かせてやる。再不斬はゆっくりと顔を傾けて白の顔を一度見ると、次はナルト達へと顔を向けた。
「小僧ども、よく聞け」
「何だってばよ」
「これが、忍の死にざまだ。いつ、どんなとき、どうやって死ぬともしれねぇ。だが、こ
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