六話
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で再不斬は一時的に我を取り戻したようだ。
「はっ! 腕利きだというから雇ったというのにその体たらく。やはり忍などに任せるべきではなかった。
ん? そこの小僧……もしや死んだのか? ははは! これは傑作だ! やはり役立たずの下に付くのはそれ以下のクズだな!」
カカシ達は知る由もないが、ガトーはかつて再不斬に触れようとして白に腕を折られている。現に今も片腕にギプスを巻いている。そのためか、白が死んでいることに気分をよくしたのだろう。顔に笑みを浮かべながら再不斬と白を罵倒していく。
「てめぇら……!」
深く傷ついているサスケを案じ、下忍達の元へ移動していたカカシはナルトの憤りの声を聞いた。既に九尾のチャクラはおさまっているが出来れば今は刺激を与えたくないのが本音だ。
「アンタも! アイツ等にあんなこと言われていいのか!? アイツは……あんなにもアンタのことが大切だったんだぞ!」
再不斬のために命すら躊躇いなく投げ出した白。その生きざまはナルト達に強烈な印象を与えた。そんな白を、あのような輩に馬鹿にされるのはナルトには我慢できなかった。
「……小僧」
「……?」
「もういい、何もしゃべるな」
自分の想いをぶつけるナルトの言葉を、再不斬が遮った。その顔には鬼人にはふさわしくない、滝の如き勢いで涙が流れていた。
「クナイを貸せ」
口元を覆い隠していた布を食いちぎりながらナルトにクナイを要求する。血が流れ過ぎたためか既に腕も満足には上げられない。そのため、再不斬はナルトが放り投げたクナイを口で受け止めた。
「ガトー、てめぇだけは……」
再不斬の体からチャクラが滲みだす。ゆったりと立ち上ったチャクラは、やがて再不斬の頭上で鬼の顔を形作った。
「俺と一緒に、地獄へ行ってもらう!」
疾走。再不斬は口にくわえたクナイだけを武器に、橋を埋め尽くすギャングの群れへと突撃する。ガトーの命により何人ものギャングが再不斬を強襲するが、それも全く意に介さない。
刀で貫かれようと、矢が刺さろうとも。ただガトーのみを目指して突き進む。
「貴、様ぁ!」
そして、ついに再不斬はガトーの元へと辿り着く。ここまで来たら、やることはただ一つ。
「死にやがれ」
口にくわえたクナイで、再不斬はガトーの首をはね飛ばした。
「目をそらすなよ」
「…………」
その光景を木の葉の忍達はじっと見ていた。思わず目をそらしそうになっても、カカシの声がそれを許さない。
「あの男の、最後の生き様だ」
「うん」
ガトーは死んだ。では、これですべて終わったかと言うとそうではない。
「あーあ、
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