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世界の礎
第三話 統制その九

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「そして死刑もだ」
「行っていくのですね」
「そうしていく、ただ大事なことはだ」 
 それはというと。
「罪を犯した者を捕まえることであり罪のない者はな」
「捕らえない」
「間違って捕らえてもだ」
 そうしてもというのだ。
「取り調べの中で調べ無実ならな」
「罪は問わないのですね」
「拷問は苦痛と恐怖でやっていないことを言わせる」
 そうしたものだというのだ。
「だからだ」
「行わないのですね」
「そうだ」
 絶対にというのだ。
「それはならない」
「そうなのですね」
「術を用いてな」 
 そうしてというのだ。
「自白させる方がだ」
「いいですね」
「その方が迅速かつ合理的にだ」
「罪を聞ける」
「だからそうする、この世界は術で出来るからな」
 自白させられるというのだ。
「そうしていく」
「そうなのですね」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「罪を明らかにしてな」
「悪人なら裁き」
「無実の善人は大事にすることだ」
「そうするのですね」
「法でもな、法は善人を護るものだ」
「悪人を裁き」
「その様なものだということだ、ただ厳しく定め」
 そうしてというのだ。
「悪を許さず秩序を形成する」
「この国の」
「そうもしてな」
 そのうえでというのだ。
「ことを進める」
「そうしますね」
「軍も同じだ、むしろ軍の法はだ」
 イシュにあらためて話した。
「特にだ」
「厳しくしますね」
「軍は武器を持ち将兵達を鍛えているからな」
「強いですね」
「その力を悪事に向けるとな」
 そうすればというのだ、義青はこの世界でも見られる軍隊の狼藉について個人的そして国家の政としても嫌悪を感じつつ言った。
「国の悪評にもなるし軍も乱れる」
「だから許さないのですね」
「だからこそだ」
「軍の法は特に厳しくしますか」
「そうして悪事を許さない」
 そうするというのだ。
「断じてな」
「そう定めますか」
「そしてだ」
 それと共にというのだ。
「戦では強く乱れずな」
「狼藉も行わない」
「そうした軍である様にする、兎角法は厳しくしてな」
「悪人を許さず秩序を築く」
「そうするのだ、ではだ」
 義青はさらに話した。
「国をさらにだ」
「強く豊かにしていきますか」
「そうしていく」
 まさにというのだ。
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