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世界の礎
第三話 統制その七

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「砂糖に精製してな」
「売るのですね」
「そうする、これも大いにだ」
「富になりますぁ」
「蜂蜜もな、甘いものもな」
「多くですね」
「作り民達に楽しませ」
 その甘さをというのだ。
「こうしたものもだ」
「他国にも売って」
「富とする、ではいいな」
「それでは」
「そしてだ」 
 そのうえでというのだ。
「いいな」
「さらにですね」
「富を得るのだ、今富は多く集まっているが」
「さらにですね」
「集める、そして他国の経済を握り貨幣もだ」 
 これもというのだ。
「他国にだ」
「及ぼすのですか」
「そうしていくのだ」
「ではです」
 財務大臣のヤキが言ってきた。
「それにより他の国々に我々に逆らえば」
「貨幣にもだ」
 これを用いるにもというのだ。
「影響する」
「そうさせるのですね」
「そうして他国の経済を握ればな」
「掌握もしやすいですね」
「これまでもそうしてきたしだ」
 他国の経済を牛耳ってきたというのだ。
「これからもだ」
「そうしていきますね」
「貨幣についてもな、そして圧倒的な軍事力もだ」
 これもというのだ。
「見せる、我々の政もな」
「そうすればですね」
「自然と従う、人は豊かかつ安全に暮らせてだ」
 そうした環境にいてというのだ。
「かつ立場も変わらないのならな」
「そこに行きますね」
「そうなるからな」
「義青様はその様な政をされていますね」
「法で秩序をもうけるが」
 そうするがというのだ。
「しかしだ」
「それでもですね」
「恐怖は見せない」 
 それはというのだ。
「恐怖による支配もあるが」
「徹底的に痛めつける」
 イシュが言ってきた。
「そうすることですね」
「そうだ、そしてそれを他者に見せてな」
「逆らうとどうなるか」
「だから従えとな」
 その様にというのだ。
「強制する」
「そうするやり方もありますね」
「そうだ、だがこれではだ」
「相手を恐怖で従わせても」
「人は圧倒的な暴力を受けたり目の当たりにすると無力になる」
 義青は人のその面も話した、これは何処でもあることで仮定でもインターネット上でも同じことである。
「反抗する気力もだ」
「なくなりますね」
「そうなる、しかし暴力を受ける輩が落ち目になるとな」
 その時はというと。
「恐怖がどうなるか」
「その感情が」
「嫌悪や憎しみに変わりな」
「反抗する様になりますね」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
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