第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第2話 タバサと言う名の少女
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……などと答えても理解してくれる。訳はないですよね、おそらくは。
それならば……。
「先ず、俺が住んで居た国は、法律によって武器の携帯を禁止されている国や。
この日本刀と言う武器を持って大通りを歩いていたら、間違いなくお巡りさん……衛士によって捕まる」
一応、ギャグは抜きの真面目モードで答える俺。
それに、普通は銃刀法違反で捕まりますから、これで間違いないはずです。
「そして、武器を普段から携帯していなくても大丈夫なぐらいには、治安も良い国と言う事でもある」
尚、先ほどのタバサの言葉と雰囲気から、この国、もしくは世界は、武器の携帯もせずにウロツケないほどの危険に満ちた世界である可能性も出て来たとは思いますね。コイツは、ちょいと厄介な状況かも知れません。
もっとも、俺には別の魔法のアイテム。宝貝が有りますから、官憲に捕まる危険を冒してまで本身を持って街の中をウロツク必要はないのですが。
それに、官憲の方でも、それなりの部署に就いている人間ならば、俺のような存在が居る事も知っています。
何故ならば、警視庁にも。神社庁にも。そして、防衛庁にも、対悪魔用の組織は存在して居り、それぞれの組織が、それぞれ勝手に自らの権益を主張しながら、退魔行為を行っているのですから。
もっとも、俺が宝貝などと言う摩訶不可思議な魔法のアイテムを所持していると言う事に付いて明かすのは、ここでは無理でしょう。ここは少し人間の数が多すぎて、宝貝を所持しているなどと明かせる訳は有りません。ある程度、自分の能力に関しては、隠して置いた方が良いと思いますから。
「タバサ、あたしも使い魔の召喚に成功したわよ」
突然、背後から接近して来た、大きな赤い何かがタバサに抱き着いた。
……これは、赤毛の女の子?
そして、その赤毛の女の子の後ろに赤い大きなトカゲが、その巨体に相応しいのそのそとした鈍い動作で付き従っていた。
「コイツは火トカゲ、とでも言うんかいな」
突如、タバサに抱き着いて来た赤毛の女の子に関してはスルーして、彼女に付き従う赤いトカゲに対してツッコミを行う俺。
え〜と、大きさはコモドドラゴンには少し届かないぐらいでしょうか。アイツは確か三メートルほどの大きさに成ったはずですから。それと比べたら多少は小ぶりと言う感じです。
ただ、何故かシッポの先がチロチロと燃えていますから、火行に属する幻獣で有るのはほぼ間違いないでしょう。
俺がその火トカゲらしき生物を興味深げに見つめていると、件の赤毛の女の子が、初めて俺の存在に気付いたように、少し俺を見つめてから、
「タバサが東方より召喚した騎士と言うのは貴方ね」
……と、そう聞いて来る。相変
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