第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第2話 タバサと言う名の少女
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紹介する。
アガレスも、俺の紹介に合わせて、目礼だけでタバサに挨拶を行った。
う〜む、矢張り、こう言う対応に成りますか。少し素っ気ないような気もしますが、彼女は魔界の公爵で有り、同時に騎士でもある魔将。自らが認めた存在以外には、大体このような態度で臨む魔将と言う事に成ります。
ただ、タバサとは先ほど直接会話を交わしていましたし、その時に、彼女自身から何らかの挨拶を行っている可能性も有るとは思うのですが。
「彼女の能力は先ほど示したように、あらゆる言語の教授。当然、他にも有るけど、こんな他人の多くいる場所で話してよい内容ではないから、今は勘弁して欲しい」
それで、実際、戦闘に際して彼女の能力は大きい物と成ります。今は通訳を頼む為に実体化して貰っていますけど、本来は、彼女の能力を俺が直接行使するような方法になります。
「その隣に居るのが、水の精霊ウィンディーネ。彼女は、全ての水を統べる存在や。
まぁ、基本的には、さっきも示した通り治癒魔法を得意としている」
俺の紹介に合わせて、ウィンディーネの方は優雅に中世の貴族風の礼を行う。
尚、彼女の姿形は、水を思わせる蒼い長い髪の毛に、少し冷たい雰囲気のする表情。スレンダーな肢体をもった蒼と銀に彩られたアール・デコ調のアンティーク・ドレスを纏う清楚な女性と言う雰囲気です。
……って言うか、目の前の少女がそのまま大人になると、こんな女性に成ると言う、未来形のような女性と言った方が判り易いですか。
「その他は名前だけで勘弁して貰おうかな。第四席ハルファス。第二十四席ハゲンチ。第七十席ダンダリオン。それに、炎の精霊サラマンダー。大地の精霊ノーム。風の精霊シルフ。
以上の八柱が現在の俺の式神達や」
但し、同時に現界させられる数は十二柱まで。つまり、現在連れている全ての式神を現界させても、俺の能力的にはまったく問題がないと言う事になりますか。
「それと日本刀が扱えるかな。俺の師匠が剣術を得意としていたから、明確な流派は定かではないけど有る程度の基本は叩き込まれている」
まして、それで無ければ、対悪魔戦闘で前衛など出来る訳が有りません。
もっとも、最初は竹刀を振るだけを何カ月もやらされたんですよね。相手に向かって打ち込むなんて、とんでもない、と言う雰囲気で。
それでも、師匠にしてみたら異常に早く素振りだけを繰り返させる段階を卒業させた心算らしいですから、とてもではないけど、現代日本に住む人間とは思えないメンタリティの持ち主だったと言う事なのでしょう。
本当に、何時の時代の剣豪の修業なのでしょうか、と言うレベルの稽古でしたから。
「日本刀?」
黙って俺の説明を聞いていたタバサが、日本刀と言う単語のトコロに引っ掛か
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