五話 チーム、ケルベロス結成(中編)
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強い技術であると証明できてます。ただ、電気バカ食いするので僕や先輩のシールドに数時間、多用するカーペンターズには使用時にしか使えない技術ですね」
モニターを切り替えて見せる画面上には、フェイズシフト処理を施した板にヘリから鉄球を落としたり、硬い岩盤にカーペンターズの装備してるのと同じ工具を叩きつけて粉々に砕いている動画が再生されている。
なるほど、確かに凄い技術だ。
だが、その全ての装備が実戦で使われてない上に、その結果も未知数。
そう、一体目は、頭から爪先まで実験物だらけの機体なのである。
パイロットの彼女、イヴ・ウェイブを上がどう思っているか分かって、正直ため息が漏れた。
だが、あと半日後にはマスドライバーで宇宙へ打ち上げだ。ごねる訳にはいかない。
「色々言いたいことはあるだろうが、実験武装を付けられた代わりにある程度OS改善と手足の摩耗したパーツ交換はしてある。ベストとは言わない、ベターを尽くしてくれ」
「了解」
頷くイヴに、申し訳なさそうに頭を下げる。
正直、拿捕したジンの武装をそのまま使ったほうがましだと俺は思う。
で、次は俺の機体だ。
ガンダム顔のフェイスパーツこそ同様だが、肩にミサイルランチャー、背中の弾倉に直接繋がる大規模な両手のガトリングガン。
背中にサブアームで二枚と、肩の横に二枚シールドが付けられ、ずんぐりむっくりといった印象を見るものに与える。
「自分が乗るのはこの中距離機体、『ガンダムヘッジフォッグ』、機体武装としては、ボールの滑空砲とジンのマシンガンを参考に製造した専用のガトリングと、誘導式ミサイルランチャーと、火薬庫のような奴だよ。」
「銃弾のジャムりは大丈夫か?この装弾数で弾幕張るとなると、だいぶ砲身以外にも負荷がかかるが」
「一応、ランドセル内である程度弾の整理整頓や歪んだ弾の排出はやってくれるらしいですが、余り酷いようなら拿捕したジンのマシンガンも出撃用の戦艦のラックに積んでるので、それに切り替えます」
「そうしろ、イレギュラーな戦場で、実戦経験のない武装を大量に使って撃墜なんざぞっとしない」
そう言って、ソンネンパイセンは肩を竦めるが、先輩も他人事じゃねえよ?
「じゃあ最後に、乗り換え予定のソンネン中尉の機体も説明しますね?」
その言葉に、聞いていない、とソンネンは目をパチクリさせた。
「え……ガンタンクで良いんだけど」
「良くねえよ、あれ地上かコロニー内部の有重力下のプログラムしか積んでないもん」
先の2機で察しろ、うちらは『は?ナチュラルもモビルスーツ開発してましたけど』というプロパガンダ部隊だ。
二足&ガンダムフェイス強制なんだよ。
「続けます、ソンネン中尉の機体は『
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