第三百七十八話 魔術と信仰その三
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「如何でしょうか」
「そこまで言っていただけるなら」
それならとだ、ガブリエラは二人の好意を受けることにした、そうして教会で暮らす様になってであった。
そのうえでだ、市長に話して現場に行くと。
「ああ、何処をどうしてええか」
「おわかりですか」
「凄く」
天狗の女の市長に答えた。
「わかります」
「治水のことが」
「これが特技の効果ですね」
自分の持っているそれだというのだ。
「ほんまです」
「おわかりですか」
「よく」
そうだというのだ。
「自分でも驚くまでに」
「そうなのですね」
「予算も人の数も」
「用いるべき」
「わかります、ほなです」
「これからですね」
「詳しいお話をしましょう」
街の治水のとだ、ガブリエラは実際に全てのプランを話すと市長は目を丸くさせてそのうえで言った。
「ではです」
「それで、ですね」
「はい、全てがです」
まさにというのだ。
「順調に進み」
「そうしてですね」
「そしてです」
「街を悩ます洪水はですね」
「解決します、それに」
市長はさらに話した。
「予算がです」
「そちらのこともですか」
「特に驚いています」
こう言うのだった。
「確実かつ万全にです」
「行えますか」
「ここまで低くです」
「抑えられるとはですか」
「思いませんでした」
そうだったというのだ。
「これなら今の街の予算でもです」
「可能ですか」
「そうです、一番大事なのは」
それはというと。
「やはりです」
「予算ですね」
「予算がないとです」
「何も出来へんですね」
「そしてこの街は予算不足ですが」
「これなら可能ですね」
「はい」
実際にというのだ。
「それでは」
「はい、行いましょう」
「街の洪水対策を」
こう言ってだった。
街は実際にガブリエラが指揮を執りそのうえで堤防を築き避難所も設けた。それは予算を越える人でも的確でだ。
しかも堅固な堤防も避難所も出来てだった、市長は言った。
「これで、です」
「街は洪水に悩まされへんですね」
「そして何があっても」
万が一の事態がというのだ。
「それでもです」
「安心出来ますね」
「そうです」
まさにというのだ。
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