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夢幻水滸伝
第三百七十八話 魔術と信仰その一

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                第三百七十八話  魔術と信仰
 ガブリエラはこの世界に来て声からの話を聞き終えた時自分が教会の中にいることに気付いた、ステンドガラスが映えるカトリックの教会だ。
 その教会の中をまずは見回してだった。
 人を呼ぶとだ、すぐに魔族の初老の神父が来て尋ねてきた。
「どういったご用件でしょうか」
「はい、実は」
 ガブリエラは自分のことを神父に話した、するとだった。
 神父は目を瞠ってだ、彼女のステータスも見て頷いた。
「確かに」
「信じてくれますか」
「星の方だと」
「この世界に来たらです」 
 ガブリエラは正直に述べた。
「ほんまです」
「この教会にですね」
「いました」
「そうですか」
「これもです」
 十字架にいる主を見て言った。
「主のお導きですね」
「そうですね」
 神父もその通りだと答えた。
「まさに」
「はい、それでですけど」 
 ガブリエラはさらに話した。
「これからのことですが」
「どうするかですね」
「はい、どないしたらええか」
「お考えがですか」
「この世界に来たばかりで」
 それでというのだ。
「ほんまです」
「まだですね」
「これから考えます」
「ではです」 
 神父はそれならと応えた。
「これからです」
「これからですか」
「はい、シスターも呼びますので」
 だからだというのだ。
「お話をしますか」
「これからですね」
「如何でしょうか」
「お願いします」
 ガブリエラはそれならと答えた。
「ほんまに」
「そうですね、ではです」
「これからですね」
「お話しましょう」
「お願いします」 
 ガブリエラもそれではと応えた、そうしてだった。
 すぐに天使の若い女性のシスターが呼ばれ三人で教会の敷地内にある一室で話に入った、まずはだった。
 ガブリエラはこの世界それにベネズエラのことを詳しく聞いた、そのうえでこの教会がエルパオにあると聞いてだ。
 街の状況も聞いてだ、こう言った。
「平和でもですか」
「はい、洪水に悩まされていまして」
「どうしたものかとです」
 神父もシスターも話した。
「困っています」
「市の方も」
「街に余裕がなくて」
 ガブリエラは自分の席で述べた。
「それで、ですね」
「お金も人もです」
「足りません」
「それに土木技術を持っている人も」
「どうも」
「私は持ってます」
 ガブリエラは自分特技の中のそれを見せた。
「そうした技術のスキルも」
「そうですね」
「これだけの特技があれば万全どころではありません」
 二人は即座に答えた。
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