第二話 全員受けるその十二
[8]前話 [2]次話
「諸星のボールは充分凄いがな」
「やはり大谷選手は違います」
面堂はまたこう言った、友引高校のグラウンドに集まっている面々は誰も大谷翔平に勝てるとは思っていなかった。
それでは風林舘高校でも同じであり。
八宝菜が送った挑戦状の手紙を読んでだ、かすみは右手を自分の頬に当てて言った。
「一体どれだけ負けるのかしら」
「お姉ちゃん、まだ一応試合してないからね」
なびきがすぐに突っ込みを入れた。
「挑戦状受けてくれたけれど」
「けれど大谷選手が相手だから」
「そりゃどうしても勝てる人じゃないけれど」
なびきが見てもだ。
「まだね」
「試合はしていないわね」
「だからね」
それでというのだ。
「今は挑戦状受けてくれたからね」
「それで練習することね」
「そうよ、今はね」
「それじゃあ練習続けましょう」
「あの、らんま」
あかねは今は女になっているらんまに言った。
「やっぱり実際に試合するなら」
「男の方がいいから」
「ええ、コントロールや変化球は兎も角ね」
ピッチャーをしているらんまに話した、キャッチャーはあかねである。バッテリーを組んでいるからこその言葉だ。
「スピードとスタミナがね」
「その二つが問題だからか」
「練習の時はいいけれど」
「試合になるとか」
「ええ、男の姿の方がいいわ」
こう言うのだった。
「絶対にね」
「じゃあそうするな」
「おさげの女は代走か守備固めの方がいいな」
九能も今は冷静だった。
「ピッチャーとしては大谷選手には勝てない」
「球威が違うある」
シャンプーも真顔で言った。
「大谷選手のボールの球威はとんでもないある」
「ノビもえげつないしな」
右京はこちらの話をした。
「ストレートだけでメジャーでも最高峰やで」
「やはりピッチャーは乱馬様ですわ」
小太刀はきっぱりと言い切った。
「今は何処におられるかわかりませんが」
「そういえばじゃ」
コロンがここで気付いて言った。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ