第二話 全員受けるその十一
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「この返事はな」
「受けてくれるってことっちゃな」
「そうだな」
「本当に受けてくれたのか」
飛麿は真剣な顔で言った。
「それならな」
「試合っちゃな」
「大谷選手のチームとな」
「そうなる、そして俺達が勝てば」
飛麿はラムとあたるに応えさらに言った。
「大谷選手は本当にっちゃ」
「阪神に来てくれるぞ」
「来日するって言われてるわね」
しのぶは手紙のそう書いてある部分を見て言った。
「確かに」
「そうね」
「はっきりとな」
おユキと弁天も観て言った。
「それじゃあな」
「私達が勝てば」
「大谷選手来てくれるぜ」
「そうね、確かに強過ぎて」
「あたい達じゃ束になっても敵わない人だけれどな」
それでもというのだ。
「若しかしたら勝てるかも知れないしな」
「まずは練習しましょう」
「少しでも勝つ可能性を高くする為にな」
こう話してだった。
弁天はバットを手にしてあたるの少し不可思議な動きの変化球を打った、一応センター前ヒットとなりコースケの捕球を見たが。
キャッチャーをしているラムにだ、打ってから言った。
「今スライダーからシュートになったよな」
「ダーリンはそんな変化球も投げられるっちゃ」
ラムはマスクを外して答えた。
「あとどんな変化球も投げられるっちゃ」
「普通に考えたら凄いよな」
「それでも大谷選手には負けるっちゃ」
「誰が一六三キロのシンカーなぞ投げられる」
そのあたるがマウンドから言ってきた。
「他のボールも無理だ」
「おい、さっきお前ナックルカーブ投げてたぞ」
テンがファーストから来て言って来た。
「スライダーからシュートになる変化球の前にな」
「ナックルカーブもそう簡単に投げられぬぞ」
サードからさくらが来た。
「少なくともプロ並だが」
「プロはプロでも大谷選手は違いますから」
ショートから面堂が言ってきた。
「流石にです」
「比較にならぬか」
「大谷選手では」
「ううむ、かく言う私も打てる気がせぬが」
かく言うさくらもだった。
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