第二話 全員受けるその六
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「親父の言う通りだよ」
「京分の一ね」
「そんな桁の金持ってたらな」
「流石に世界のお金持ちでもそんな人いないけれど」
「いねえのかよ」
「ええ、そうよ」
「金持ちの人も桁が違うけれどな」
それでもというのだった。
「京はねえか」
「今のところはね」
「そうなんだな、まあ俺には関係ねえ話か」
「何でもです」
六文はここで主に話した。
「面堂家や綾小路家は」
「どっちもすげえ金持ちだよな」
「ですから」
それでというのだ。
「お家も凄いですよ」
「そんな家もあるんだな」
「世の中には」
「まあ俺には関係ない話だな」
りんねは達観して述べた。
「だからそんな話は気にしないでな」
「今はですね」
「野球の練習しような」
「わかりました」
こうした話をしてだった。
りんね達も野球の練習に入った、そしてだった。
友引高校のグラウンドで野球の練習をしている中でだ、ラムはあたるに対してこんなことを聞いた。
「何でユニフォーム女の子も長ズボンだっちゃ?」
「こうした時って半ズボンかブルマよね」
しのぶも言ってきた。
「うちの学校ブルマだし」
「そうっちゃね」
「だからね」
それでというのだ。
「練習の時もって思ってたら」
「皆長ズボンだっちゃ」
「女の子もね」
「危ないだろうが」
あたるは真顔で答えた。
「スライディングの時等にな」
「あっ、生足だとね」
しのぶも言われて頷いた。
「確かにね」
「危ないな」
「そうよね」
「それで長ズボンになったのだ」
「確かにそうっちゃ」
ラムもあたるの言葉に頷いた。
「半ズボンやブルマだとっちゃ」
「太腿も膝も丸出しだからな」
弁天も言った。
「激しいスポーツの時は危ないな」
「そうね」
おユキも同意した。
「土にすったりしたら」
「怪我するぜ」
「そうよね」
「だから敢えて皆同じにした」
飛麿が一堂に話した。
「飛鳥にしてもな」
「私もですね」
「女の子は怪我をしたら駄目だ」
妹にこうも言った。
「だからだ」
「それ故に」
「お前も長ズボンだ」
「そちらのユニフォームですね」
「そうだ、いいな」
「はい」
飛鳥は反論することなく答えた、目はきらきらとしていて今も彼女の曇りのない純粋な性格が出ている。
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