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遠く離れていても再会出来て
第一章

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                遠く離れていても再会出来て
 カルフォルニア州でサラリーマンをしているミッシェル=ダーウィン背の高いブロンドの髪に青い目の細面の白人の彼はストックトンサンホアン郡保安事務所動物管理局から連絡を受けて驚いて言った。
「アシェリーがですか」
「はい、こちらのシェルターで、です」
 保安官は電話で彼に話した。
「保護されています」
「あの、そちらからの距離は」
 ダーウィンは保安官に行った。
「もうです」
「四百キロ近く離れていますね」
「そうですが」
「それでもです」
 保安官は真面目な声で話した。
「こちら、です」
「保護されていますか」
「迎えに来られますね」
「勿論です」
 一も二もない返事でだった。
 ダーウィンは答えた、そうしてだった。
 シェルターに行き白と黒の長い毛の中型の雄犬を見付けるとすぐに声をかけた。
「アシュリー!」
「ワン!」
 犬はすぐに彼に駆け寄った、フェンス越しで笑顔を向け合った。アシュリーの尻尾は嬉しそうに激しく振られている。
 その彼等を見つつだ、保安官は笑顔で話した。
「マイクロチップがなかったので」
「わからなかったんですね」
「それで野良犬と思われて」
 そうしてというのだ。
「飼い主を募集されていましたが」
「そうでしたか」
「迷子犬の通報を出されていましたね」 
 ダーウィンのこの行いのことを話した。
「そうでしたね」
「はい、そうでした」
「そちらのスタッフの人がこの子を見まして」
「このシェルターで」
「この子だとわかってこちらに教えてくれました」
「そうでしたか」
「離れていましたが」
 ダーウィンの家からというのだ。
「無事にです」
「そうでしたか、この子うっかり脱走して」
「それで、ですね」
「ずっと心配していましたが」
「見付かってよかってすね」
「全くです、今度はマイクロチップを付けます」
 笑顔でだ、ダーウィンは約束した。そして実際にアシュリーにマイクロチップを付けて二度とこうしたことがない様にした。
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