第七百八十四話 海賊の場所その一
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海賊の場所
海賊のコーナーの中には海に面した洞窟、地球の青の洞窟の様な場所があった。その場所に入ってだった。
トム達四人はその中を見回した、そしてお国に財宝の山のレプリカがあるのを見てトムはペリーヌ達に話した。
「この財宝ってね」
「海賊のお宝ね」
「そのレプリカだね」
「ガラスケースに覆われてるわね」
「本物の筈がないね」
トムは三人にこうも言った。
「やっぱり」
「それはないわよ」
ペリーヌは宝箱から溢れ出ている金銀や宝石を観つつ話した。
「よく見たらレプリカだし」
「やっぱりそうだね」
「凄く巧妙に造られているけれど」
それでもというのだ。
「やっぱりね」
「レプリカだね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「本物だったら大変よ」
「このテーマパーク本格的だからね」
スターリングはそれでもと話した。
「ここだってそうだし」
「お水本物だしね」
トムはスターリングにも応えた。
「洞窟だって」
「うん、けれど流石にね」
「財宝は本物じゃないね」
「本物だったら」
若しそうであったらとだ、スターリングは話した。
「盗もうって人がだよ」
「出て来るね」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「まずね」
「それはないね」
「そうだよ」
「しかしよく出来てるわね」
蝉玉はその宝の山を見て話した。
「本当に」
「だから僕もだよ」
「本物って思ったのね」
「そうなんだ」
トムは蝉玉にも話した。
「まさかってね」
「まあガラスとかメッキでね」
「そう見せているだけだね」
「そうよ、幾ら本物志向のテーマパークでも」
そうであってもというのだ。
「お宝はね」
「本物じゃないね」
「実際忍者のコーナーでもね」
そこでもというのだ。
「別にね」
「本物じゃないね」
「手裏剣と忍者刀は」
そうしたものはというのだ。
「本物じゃないわよ」
「本物だったら危ないね」
「例え刃を落としていても」
「鉄だからね」
「それで頭とかに振って当てたら」
そうすればというのだ。
「下手したら死ぬし」
「危ないね」
「だからよ」
「忍者のコーナーでも」
「そう、本物じゃないから」
「レプリカだね」
「そうよ、本物はね」
流石にというのだ。
「こうしたところではね」
「ないね」
「そうよ」
「そう言われるとそうだね」
トムも確かにと頷いた。
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