第百五十六話 祭りの中でその五
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「災害多過ぎるのよ」
「そこが日本の問題点ね」
「疫病少ないけれどね」
「あっ、カンボジアって熱帯だから」
「そう、マラリアや赤痢もあって」
まずはこうした病気を挙げた、熱帯ではどうしてもこうした病気が多くそれへの対策が問題になるのだ。
「大変よ、天然痘があったけれどね」
「それで奈良時代凄いことになったのよ」
「そうよね」
「それで天然痘から国家を守る為にね」
まさにその為にというのだ。
「奈良の大仏さん建立したのよ」
「あのとんでもなく大きい」
「そうだったのよ」
「けれどペストとかなかったからね」
日本はというのだ。
「基本疫病流行りにくい国だしね」
「そのこともいいのね」
「蠍いないし毒蛇は蝮やハブ位だし」
「他の国もっと怖い徳蛇いるし」
「コブラとかね」
カンボジアの娘はこの毒蛇の名前を出した。
「カンボジアジャングルの国だから」
「毒蛇も多いのね」
「うっかり軽い気持ちで入ったら」
カンボジアのジャングルにだ。
「アンコールワット見ようとかね」
「そう思って入ったら」
「蠍もいて」
「怖い毒蛇もいて」
「怖いわよ、虎や豹もいるし」
「猛獣も多いのね」
「日本には熊いても」
この猛獣がというのだ。
「虎や豹と比べたらね」
「ずっとましね」
「怖さが違うのよ」
熊とはというのだ。
「流石に北海道のお話は怖いけれど」
「北海道?」
「ほら、羆嵐」
一華に右の人差し指を立てて話した。
「三毛別だった?」
「ああ、あれね」
一華も言われて分かって頷いた。
「あれはね」
「とんでもないでしょ」
「日本でもああした事件あるのよね」
「けれど滅多にないでしょ」
「虎や豹あんなものじゃないのね」
「百人以上犠牲になった場合とかね」
そうしたケースがというのだ。
「あるしね、アフリカでもね」
「あるから」
「だからね」
それでというのだ。
「日本はそうした事件あっても」
「虎や豹位じゃないから」
「ずっといいわ」
「猛獣のことでも」
「妖怪さんだってね、西洋と比べたら怖くないの」
「小学二年の頃たまたま寮の妖怪の本読んだら」
カンボジアの娘は真顔で話した。
「ドイツの妖怪で吸血バーニィっていたけれど」
「吸血鬼って実は色々な種類あるからね」
「ドイツにもいるけれど」
「その吸血バーニィがなの」
「滅茶苦茶怖くて」
そうであってというのだ。
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