第百五十六話 祭りの中でその二
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「お医者さんは子供がやって」
「絶対に行きたくないわね」
「挙句軍隊も子供ね」
「それで負けたのよね」
「ベトナムが来てね」
「出鱈目過ぎて負けて」
「だから言うのよ」
実際にというのだ。
「究極の馬鹿が考えて実行した」
「そんな政治ね」
「ポル=ポトの頃はね」
「それで今は落ち着いたのよね」
「大体年にお米三回採れて」
二期作どころか三期作であったのだ。
「お魚か話で手掴みで獲れるから」
「食べものには困らないのね」
「だから落ち着いたらね」
そうなればというのだ。
「すぐにね」
「暮らしよくなるのね」
「まだタイやベトナム程じゃないかも知れないけれど」
カンボジアの東西にある二国である、カンボジアはラオスと共にこの二つの地域大国に挟まれているのだ。
「それでもね」
「幸せに暮らしてるのね」
「今はね、そんな風に暮らせて」
そうしてというのだ。
「こうしてお仕事出来たら」
「いいのね」
「徳も積めるし」
「それでなのね」
「ええ、しかし日本人は働き過ぎだから」
日本人の一華に笑って話した。
「学校でもね」
「勉強ばかりしてる?」
「時間が合ったら何かするわよね」
「ああ、休まずに」
「ぼーーっとしてること少ないわね」
「それはね」
一華も確かにと頷いた。
「休む時もね」
「本読んだりズマホいじったりして」
「何かとね」
「やってるわね」
「それか寝るか」
「ぼーーーっとはしないわね」
「日本人はね」
カンボジアの娘に答えた。
「言われてみれば」
「カンボジアって結構のんびりしてるから」
そうしたお国柄だというのだ。
「最初そこに驚いたわ」
「日本に来て」
「もう日本に来て十年経つけれど」
「日本人があまりぼーーーっとしないことに驚いたのね」
「休憩の時もね、せわしないと言えば」
「せわしないのね」
「日本ってね」
「それはあるわね」
一華も否定しなかった。
「日本それに日本人はね」
「そうでしょ」
「それと」
さらに言った。
「日本語難しいと思ったわ」
「ああ、そのことはね」
「そうでしょ」
「文字三つあるからね」
一華は笑って応えた。
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