第二章
[8]前話
それで二人はそれぞれ結婚して家庭を持ったが。
「旦那に言われたのよ、お料理脂っこ過ぎるから」
「控えてくれって言われたの」
「そうなの」
「そうよ、お姉ちゃんのお料理ってね」
スマートフォンでだ、妹は姉とやり取りをする中で言った。
「カロリー高いのよ」
「そうだっていうのね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「多少でもね」
「抑えるべきね」
「さもないとお姉ちゃんは水泳しているから体型変わらなくても」
「旦那太ってきたわ」
「でしょ?太り過ぎはね」
それはというのだ。
「本当にね」
「よくないから」
「だからね」
それでというのだ。
「もうね」
「カロリー抑えることね」
「そうしてね。とはいってもね」
ここで直美は幸世にこうも言った。
「お姉ちゃんのお料理でもアメリカのお料理よりはね」
「カロリー低いわね」
「あそこのお料理はね」
アメリカのそれはというのだ。
「ちょっとね」
「カロリー高過ぎるわね」
「お姉ちゃんのお料理以上にね」
「だからあそこまで太るのね」
「そうした人が多いわ」
「そうよね、だから」
それでというのだ。
「お姉ちゃんはましよ」
「アメリカのお料理よりは」
「それは言うわ、けれどね」
「ええ、旦那に言われたし」
「これからは抑えてね」
「そうするわ」
姉は妹に約束した、そうしてだった。
実際に作る料理のカロリーは抑える様になった、すると彼女の夫は痩せた。そこで幸世はやはり自分が作る料理はカロリーが高くそこは抑えていかねばならないと自覚したのだった。それで妹もよしとなったが。
二人の母は娘達が実家に帰った時にだ、笑って話した。
「カロリーだけじゃないわよ、気を付けるのは」
「私達よく言い合っていたけれど」
「お料理についてはなのね」
「確かに幸世のお料理はカロリーが高いけれど」
このことは事実だがというのだ。
「直美のお料理は塩分高いから」
「それ旦那に言われたわ」
直美もそうだと答えた。
「そのせいで会社の健康診断で言われたって」
「お母さんは最初糖分だったし」
「カロリーだけじゃないのね」
「味付けはね、お父さんに言われたから」
姉妹の父で今は年金生活の彼にというのだ。
「二人共色々気を付けてね」
「そうするわ」
「これからはね」
姉妹は母の言葉に頷いた、そしてそうしたことにも気を付ける様にした。そのうえで健康な生活を続けたのだった。
姉の作る高カロリー料理 完
2025・1・19
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