第一章
[2]次話
スーパーと農家
そのスーパーでは地元の農家の人達も野菜を入れて売っている、それで椎葉富雄もほうれん草や茄子を店に出している。白髪頭で眼鏡をかけた還暦過ぎの男である。高校を卒業してからずっと家の農業で暮らしている。
その彼が朝の開店前のスーパーに行ってだった、妻の文江茶色の髪の毛を短くし鳥の巣の様なパーマにした皺の多い顔の彼女と共に野菜を商品コーナーに出していると。
そこでだ、彼はそこにある野菜達を見て言った。
「色々あるな」
「お野菜の種類がね」
妻も野菜達を見て言った。
「私達みたいな農家が出しているお野菜も」
「ああ、うちはほうれん草や茄子でな」
「白菜や大根を出している人もいるわね」
「人参とかな」
「本当に色々ね」
「地元のお野菜もな」
それもというのだ。
「この店じゃ人気だからな」
「それでね」
「色々出しているな」
「果物もね」
「それでな」
夫は妻にこうも言った。
「わし等は今は店に家の野菜を出しているが」
「うちで作ったね」
「出し終わったらな」
当然バーコードが付いた作った者の名前が書かれたラベルも貼っている、スーパーの方がパソコンで作ってラベルとして出してくれたものだ。
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