東方
国譲り編
第九話
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迎えた。早めに起きてシャッキリシャキーン。
「擬音で展開を誤魔化さないでください」
「バレたか……」
うまくいったと思ったのに。諏訪湖だったら100%騙せた筈だ。
「そもそも騙して何の意味があるんですか?」
「……諏訪子は起きてるか?」
「無視ですか……まあ、起きたには起きたんですが……」
「……?何かあったのか?」
「それは「あはははは〜」……」
前後不覚悟みたいな声が聞こえる方を向く。そこには漫画みたいに千鳥足で、焦点の合わない目を備え、陽気に歩いてくる諏訪子がいた。
「おい」
「何も聞かないでください」
「ラリってるじゃねえかよ!」
「あー何も聞こえなーい!」
諏訪子の今の状態は麻薬でキメてる人みたいに見える。放送事故になりかねない顔だ。
「……どうすればああなるんだ?」
「寝起きに気付け薬を混ぜた酒を飲ませたんですが……その……」
「?」
「いつも適量なんでパサーっとやっちゃいました☆」
「おおい!お前そんなキャラじゃねえだろ!今ドジっ娘キャラ成立させようとするんじゃねえよ!」
お前は従者キャラ(諏訪子以外)だろ!?
「それよりこれどうします?」
「お前が何とかしろよ!これじゃ元々なかった勝率がマイナス振り切るぞ!?」
「本物じゃないですからその内治りますよ」
「すげー楽観的だ!」
諏訪大戦オワタ\(^ω^)/
「……治ったとしても二日酔いとか出るんじゃないか?」
「そうですね」
「それで八坂神奈子と戦えるのか?」
「私に良い案があります」
「……良い案?」
とても悪い予感しかしないんだが……?
〜〜〜洩矢神社付近の湖〜〜〜
俺の目の前には神の軍勢……数千柱はいるだろうな。あの腕組んでる標縄が八坂神奈子か?
「我らは誇り高き大和朝廷の長・八坂神奈子様の精鋭である!さあ洩矢諏訪子ら諏訪の精鋭よ!尋常に出てくるがいい!」
軍勢の中でも一歩先を出ている男と思われる者の声が静寂を破る。
「……どうします旦那?(ヒソヒソ)」
「……どうもこうも、出るしかないだろう」
「わ、私たち戦えませんよ?」
「分かってる。うまくやるさ」
諏訪子の部下達はあまり役に立たない。いても無駄かもしれないな。
「おお!そこにいたか!」
「……ああ」
「何だ?調子でも悪いのか?」
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