暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第238話:包まれる拳
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ルドは最大出力の砲撃を颯人を捉えている触手の根元に向けて放った。
〈クアトロマジック、ブラストストライク!〉
「行け、トオルッ!」
「はいッ!」
ガルドの狙いを理解した透は、彼が砲撃すると同時に颯人へと向け駆けていく。4つの属性を含んだ砲撃が一撃で触手の根元を吹き飛ばすと、拘束が緩んだ隙に透が颯人の体を引っ張り出しそのまま離れて安全な所に退避させた。
「颯人さん、大丈夫ですか?」
「うぐっ!? い、つつつ……クソ、情けねえ。こんなんじゃ、奏に笑われちまうぜ」
「奏さんだったら、笑うよりも先に心配しますよ」
「心配で済んでくれればいいけどな」
あまり心配させすぎると今度は無茶しすぎと殴られそうだ……何て事を考えていると、絶唱を歌い切り更にS2CAでフォニックゲインを力に変え、二つのアガートラームで調律されたエネルギーが7人の装者達のギアの姿を変えた。
待ちに待ったその瞬間に、颯人も安心したように笑みを浮かべる。
「へっ……後は任せたぜ、皆」
エクスドライブを起動させた7人の装者達の姿に、颯人は満足そうな笑みを浮かべるとそのまま意識を手放した。透がそれを支えていると、白く輝くギアを纏った7人の戦姫が魔法使い達と交代と言わんばかりにシェム・ハの力に立ち向かった。
颯人達と違って自由自在に空中を舞えるエクスドライブのシンフォギアは、光の軌跡を残しながらシェム・ハの力を四方から追い立てる。
これまでの戦いであればその輝きは希望の象徴、勝利が確定したに等しい光景だっただろう。しかし今回の相手は一味違った。不完全とは言え神そのものの力は、エクスドライブのシンフォギアであっても圧倒しきれるものではなく一進一退の攻防を繰り広げていたのだ。
「小日向を、奏を、返してもらうぞッ!」
翼が長大な刀を振り下ろし触手を薙いでも、それらは即座に再生しその間に放たれた無数のホーミングレーザーが降り注ぐ。危うい所をマリアとセレナが張ったシールドで防ぐが、大抵の攻撃を防げるはずのエクスドライブのシールドであっても完全に受け止めきれず罅割れ突破を許してしまった。
その間に別方向から切歌と調が触手を切り落としながら接近するが、シェム・ハの力はホーミング性を犠牲にして火力を上げた光線の横薙ぎで2人を消し飛ばそうとした。2人がそれを回避すると、それを待っていたように薙ぎ払われた触手により2人はシャトーの屋上に叩き付けられてしまう。
「うわっ!?」
「あうっ!?」
シェム・ハの力は直ぐに動けない2人に狙いを定めたのか、集束させて高出力にした光線を放とうとエネルギーをチャージさせる。それをさせじと、クリスがマリアと協力して二つのギアの力を合わせたビームを放ちシェム・ハの力を一時的にだが弱らせる
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