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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
XV編
第238話:包まれる拳
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は適度な緊張もだが、こういうリラックスでもあると言う事を颯人は良く知っている。故に、彼は響達の様子に安心感を抱き、この戦いを早々に終わらせるべく一声かけた。
「さぁさぁ、お嬢さん方ッ! そろそろシャキッと決めてくれッ!」
颯人の言葉に響達は頷き、改めて絶唱を口にし始めた。
『『Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el baral zizzl────』』
美しくも何処かもの悲しさを感じさせる唄が周囲に響く。それが自分にとって良くないものであると察しているのか、シェム・ハの力は装者達を止めようと触手だけでなく頭部からの光線をも放とうとした。光が頭部の中心にクリスタルに集束していく様子に、颯人はそれがディバインウェポンの放った衛星をも粉砕した一撃に近いものであると察し分身を総動員して攻撃を中断させに掛かった。
「やらせるかよッ!」
〈〈〈〈〈チョーイイネ! キックストライク、サイコー!〉〉〉〉〉
5人の颯人が一斉に放ったストライクウィザードは、触手の大半と胎児の頭部に炸裂。一気に吹き飛ばして見せた。見た目かなりの大ダメージを与えた様子に、ガルドと透も思わずガッツポーズを取りそうになる。
だが不完全とは言えやはり神の力は強大であった。受けたダメージは即座に無かった事になり、それどころか再生した触手は素早く動きそれぞれ5人の颯人の体を捉えるとそこから放電の様な攻撃を加えて彼を苦しめた。
「ぐぉ、あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「ハヤトッ!?」
「あれはッ!?」
一見するとただの電撃にしか見えない攻撃だったが、それがどういうものかは攻撃を喰らっている本人だけが分かった。
「こ、コイツ……!? 俺の魔力を、吸い上げて……!?」
ほぼ無敵に近いインフィニティースタイルだが、これには明確な弱点があった。それは本人が意図せず放出させられた魔力は戻らないと言う事だ。使用した魔法の魔力を還元して再使用できるのがこの姿の強みだが、無限に湧き出る訳ではない為魔力自体を消耗してしまってはいずれ必ず限界が来る。
或いはこの場に奏が居れば、彼女とのタッグで颯人も何時もの全力を出す事も出来ただろう。だが生憎と今この場に奏は居らず、彼女の歌を聞けない事で颯人も彼の中のドラゴンも本調子とは言い難い状態であった。
そんな状態で魔力を強制的に放出させられては、さしものインフィニティースタイルでも堪ったものではない。抵抗も空しく颯人の分身は次々と姿を消し、残った本体も限界まで魔力を放出させられ変身すら解除させられてしまった。
「ぐ、ぁ……」
「颯人さんッ!?」
「マズイッ!」
このままでは颯人が触手で絞殺される。そうはさせじと、ガ
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