暁 〜小説投稿サイト〜
彼は いつから私の彼氏?
10-2
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
やけどなー なんで 花梨はそんなん知ってるん?」

「・・・ウチも・・・声掛けられた 全中が終わった後になー 来年からでも ぜひ来てくださいって」

「はっ はぁー 花梨・・・」

「大丈夫や そんな気無い! ウチは この4人の仲間やからー 来年は連覇する そやから ひなたの指導係は水澄なっ!」 

「えっ なんでそーなるの!」

「ええヤン 同じサウスポーやし あの子 前にチラッっと聞いたんやけどー お兄さんは、少し年が離れてるんやけど京大でアメフトやってるんやってー きっと 逞しくていい男やでー」

「それが なんの関係があるん?」

「だってさー 頭良くってスポーツ出来るんやったら、就職もええとこ行くでー 一流の だからー ひなたの家に遊びに行ってーぇ おちかづきすればぁー」

「あほかぁー そんなんやったら 花梨がすればええヤン だいたいやなー 発想が不純やねー」

「あかんでー 水澄には 彼氏おるんやからー 大会の時 皆も見たやろー」

「香 いらんこと言わんとってー 普通の友達やーぁ」

「へっ 普通の友達なんやのにー あんな風に嬉しそうに駆け寄って行くかしらー」と、若葉も見ていたのかぁー

 そして、帰り道には香が私にスマホを見せて来て

「水澄 見てぇー 水澄に言われた通りにライン送ったの」と、 (この前はごめんなさい でも 一真さんのことは好きです ?) (僕の方こそ すまなかった 嫌な思いさせて 今度また遊びに行こうね ?) (ううん ちょっと びっくりしただけ また 遊びに連れてってね 楽しみ ?)

「香 良かったけどね 仲が切れなくてー でも、これじゃーぁ 今度 ホテルに誘ってねとも受け取れるよ! あんなのは嫌って はっきりさせとかなきゃー」

「そーかなー」

「そーだよ! 香がええんやったら それでも ええんやけどー 好きにしぃーなー」

 10月には私達の修学旅行があって、行先は台湾なのだ。私には全く興味が無くて行きたくも無かったのだけど、あんまり、そんなことを言い出すと、お金を工面してくれているお母さんにも申し訳ないので、おとなしく行くことにしていた。

 現地では、台湾の舞踊とか、中学生の交流会とか、観光地にも行ったけど感動無くて、食事も油っぽくて味も濃くて美味しいとは思わなかった。私には、無駄な修学旅行で、これなら現地の中学生との卓球交流のほうがず〜ぅっと意義があるのになぁーと思っていた。だから、家族への御土産も無くって、お兄ちゃんからは「へっ」って言われていた。

 私の最近の興味は卓球のことしか無くて、響先輩の言っていた卓球バカになっていたのだ。ただ・・・翔琉のことは・・・彼と居ると昔から気がやすらぐのだ。あの夏の終わりの時のことから・・・翔
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ