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練習の2日目。私は以前と変わらず、ステップしても踏んばりも効くので安心していた。翔琉とのことがあったので、つまらない心配をしていたのだ。
練習が終わった後、若葉が私達3人を集めて
「コーチから 5番手6番手はどう考えるって聞かれたの ウチ 誰が上手いとか伸びるとかわかりませんって答えたんだけど・・・みんなの意見も聞こうと思ってー」
「ふ〜ん 珍しいネ 若葉だったら 考えてるはずなんだけど・・・なぁ」と、花梨は、若葉の意見を探り出そうとしていた。
「ウチは技術的なこととか詳しないんやー 花梨のほうが、人をよく見てると思うんやけどー どう? 花梨は?」
「そーやなー ウチ等以外の他の2年は惰性でやってるよーなもんやなー まだ 1年の中では杉下ひなた ガッツあってヤル気もあるんちゃうかー あの子 夏休みもはよーぉ出て来て、練習終わってもひとりでジョギングしてたでー それも水澄を見習ってか、ステップしてスイング、ウサギ飛びから、又 ステップしててな けっこう きついと思うけど モクモクとやってたよ」
「そうよねー 最近 スマッシュの振りも鋭くなってきたみたい」と、私も一応 1年の中では気に掛けてはいたのだ。
「そうね 香はどう? 練習中もよく話してるじゃぁない」
「ウ〜ン ウチは自分のことがいっぱいで・・・なんか 聞かれてもわからんから 見とってーって言うだけ でも 一生懸命なのは伝わってくるよ」
「若葉 ひなたとは別に もう3年も居らへんねんから どんどん1年生を鍛えて行かなあかんやろー?」
「そーなんよー コーチからも 去年はウチ等4人が伸びてきたので良かったけど、今年は1年生達を引っ張りあげなきゃーなんないから、厳しいぞーって言われてるのよ」
「そやなー 去年の響先輩みたいに ちょこちょこ3年生にも顔を出してもらわななぁー」と、私が言うと
「あかん よーわからんけどー 内緒やでー これはー あのな 燕先輩と朝咲先輩は他の学校に行くみたいよ」 花梨が声を小さくして言ってきた。
「えぇー うちの高校に進むんちゃうのーぉ」
「水澄 そんな大きい声出さんとってー 内緒や ゆうたやろー」
「うっ ごめん ほんでもー」
「あのなー 忍埜山女学園 今 運動部にチカラ入れ出してな 優秀な選手に声掛けてるみたい 卓球は中学もな たぶん 学費とか、その他の遠征費とかもあるやん 援助するみたいよ ほらー 響先輩と燕先輩って あんまり うまく行ってへんやったやんかー それでなー 違う学校でと思ってるんちゃうかー 監督、コーチなんかも有名な人呼んでるみたいよ」
「はぁー そーなんやー でも うちの学校は名門やでー」
「そんなん関係無い 自分が優勝したらええんやー」
「そ
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