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星河の覇皇
第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその七十二

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「何かとです」
「やりがいがあるな」
「得られるものが多い仕事です」
「それは事実だな」
「ですがやはり公務員なので」
「他の公務員と同じくな」
 給与はというのだ。
「あまりな」
「高くないですね」
「生活は充分に出来る」
 それは保証されているというのだ。
「そちらはな」
「手当も出ますし」
「だが一定でだ」
 そしてというのだ。
「それ以上はな」
「ないですから」
「だからだ」
「利益を得たいなら」
「あまり勧められない」
 軍人という仕事はというのだ。
「やはりな」
「お金については」
「公務員全体がな」
「暮らせていても」
「資産をもうけたいならな」
 それならというのだ。
「自分の才覚次第で幾らでも富を手に入れられる」
「そうした職業に就くべきですね」
「連合ではよくそう言うな」
「頭のよくない人がですね」
「役人、公務員になるとな」
 八条は頭がよくないと抑えて言ったがここは実は馬鹿だのアホだのそうした罵倒語が入るものである。
「一定しか収入がない」
「だからですね」
「他の仕事ならな」
「自分の才覚と努力で、です」
「幾らでも収益を得る」
「そうですから」
「だからそう言う」
 キロモトも言った。
「その様にな」
「左様ですね」
「実際自分の得意分野でな」
 そこでというのだ。
「活躍してだ」
「資産を得るなら」
「これ以上いいことはない」
 まさにというのだ。
「連合ではな」
「そうして多くの人が資産家になれば」
「連合がそれだけ豊かになる」
「だからこれ以上いいことはありません」
「そうだ、だが」 
 ここでだ、キロモトはこうも言った。
「中にはな」
「税金をあの手この手で、ですね」
「納めない者もいるな」
「困ったことに」
「税金逃れはな」 
 まさにというのだ。
「常にある問題だ」
「どの国でも」
「八条グループは違うがな」
「やはりそうしたものはです」 
 税金はとだ、八条は連合屈指の企業グループである八条グループの後継者として話した。政治家として以上にだ。
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