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夢幻水滸伝
第三百七十七話 ベネズエラの栄光その九

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「そうするさかいな」
「そやからですね」
「従うんや、ガブリエラちゃんも戦うつもりないやろ」
「別に」
 これといってとだ、ガブリエラは答えた。
「ないです」
「そやな」
「ピエトリさんもベネズエラから出られるおつもりはないですね」
「それ以上は求めてへんわ」
 ピエトリもこう答えた。
「特に」
「そうですよね」
「ベネズエラは統一したけどな」
 それでもというのだ。
「それ以上はな」
「領土も地位もですね」
「これといってな」 
 こう話すのだった。
「野心はないわ」
「そうですね」
「そやから戦してな」
「他の方と戦ったりすることは」
「考えてへんわ」
 そうだというのだ。
「ほんまに」
「そうですね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「アレンカールさんともな」
「戦わへんことですね」
「戦っても勝てんわ」
 ピエトリはこうも言った。
「あの人には」
「やはりお強いですね」
「伊達に六将星のお一人やないわ」
「賊やモンスターの征伐はかなりだとか」
「私達より遥かによおやってる」
「そうですね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「ブラジルは中南米随一の大国でな」
「軍も大きく装備もええです」
「そやからな」
「戦っても勝てへんですね」
「周辺国が連衡してあたってもな」
 そうしてもというのだ。
「アマード君が国を守ってな」
「あの人が攻める」
「そうして各個撃破されてな」 
 そうなってというのだ。
「それで倒されるわ」
「そうなりますね」
「そうなるさかいな」
 だからだというのだ。
「戦ってもや」
「勝てへんですね」
「そやからな」
 そうなるからだというのだ。
「ほんまな」
「戦わずに」
「一緒にやってくことや」
 アレンカール、彼とというのだ。
「ええな」
「私もそう考えてますし」
 ガブリエラは自分もと答えた。
「ほなです」
「そうしてこな」
「アレンカールさんのお誘いに乗ることですね」
「そうして一緒にやってこな」
「そういうことで」
「それで私はな」
「暫くですね」
「南極に行って来るわ」
 そうすることをあらためて話した。
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