第三百七十七話 ベネズエラの栄光その八
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二人は握手をしベネズエラの統一を宣言した、そのうえで二人で治めはじめたがそれが軌道に乗って来た頃にだった。
南極で異変があったと聞いてだ、ピエトリはペルーのセスペデスの申し出を受けてそのうえでガブリエラに話した。
「南極に調査に行こうと思ってる」
「あちらにですか」
「ああ、セスペデスの提案でな」
彼のそれのというのだ。
「マリアちゃん、エチェニケのな」
「四人で、ですか」
「調査隊も連れて」
そうしてというのだ。
「行こうと思ってる」
「そうですか」
「暫くの間、まあ三ヶ月位か」
「行かれますか」
「そしてな」
「南極を調査されて」
「異変があったらな」
その時はというのだ。
「世界を襲う危機と関係あるかも知れんし」
「調査されますね」
「詳細にな」
「そうされますね」
「そうしたい、それでその間な」
自分が南極に行っている間はというのだ。
「ベネズエラの統治頼めるか」
「わかりました」
ガブリエラは即答で返事を返した。
「その間は」
「多分な」
ピエトリは返事を受けてからこうも言った。
「調査といってもあっちには南極行った人の案内で船用意してその船ごとな」
「術で移動ですね」
「すぐにな、それで三ヶ月位な」
それだけの間というのだ。
「調査することになるわ」
「そうなりますか」
「もうセスペデスは防寒とかの準備してるそうや」
「迅速ですね」
「あいつらしいな」
「確かに」
ガブリエラもそれはと答えた。
「そうですね」
「そやな、それでな」
「あの人も準備もあり」
「すぐに行けるわ」
「それで調査をはじめられますね」
「そや。それでセスペデスが言うには」
その彼がというのだ。
「多分私達が行っている間にな」
「その三ヶ月にですね」
「アレンカールさんが動いてな」
そうしてというのだ。
「平和的な統一を提案してくるってな」
「言われていますか」
「その時は従うんや」
アレンカール、彼にというのだ。ピエトリはガブリエラに対して落ち着いた態度で告げるのだった。
「あの人にな」
「それで入ればええですか」
「全部任せるって言うたしな」
ピエトリは笑ってこうも言った。
「そやからな」
「だからですね」
「外交もや」
こちらの政のこともというのだ。
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