第八十三話 回廊ひのきしんその八十一
[8]前話 [2]次話
「夏休みも冬休みもです」
「じゃあ春休みも」
「うちの学校休み長いですが」
何と冬休みと春休みがそれぞれ一ヶ月、夏休みは二ヶ月近くあります。本当に休みが長い学校です。
「そうですが」
「部活入ってないし」
「身の安全の為に」
「だからそんな部活天理高校にないし」
新一君の中学校時代の剣道部みたいな部活はです。
「先生が暴力振るい放題って」
「他の部活の生徒の前にわざわざ連れ出して馬乗りになったりとか」
「連れ出し方も竹刀蹴飛ばしてよね」
剣道をしたことのない私でもこんなこと絶対にしたら駄目だって知っています。
「それで床の上で背負い投げとか突きとか」
「中学校では突き禁止されてましたけれどね」
「それもリンチ技仕掛けるのよね」
「他にも生徒の背中に竹刀突っ込んだり」
「殴ったり蹴ったら止まらなくて」
「そんなのいたんで」
「冗談抜きでクビというか」
もうです。
「採用されないでしょ」
「ここまでおかしいとですね」
「異常者じゃない」
暴力的過ぎてです。
「奈良県の公立の学校でもね」
「こんな先生滅多にいないですか」
「ヤクザ屋さんじゃないから」
本当にです。
「有り得ないでしょ」
「それがいたんですよね」
「世の中おかしなこともあるわね、ただね」
私は新一君に言いました。
「それもまたね」
「お引き寄せですね」
「その先生見てどう思ったかしら」
「最低だって思いました」
新一君ははっきりと言いました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ