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金木犀の許嫁
第四十九話 忍者の水泳その十二

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「全くね」
「問題なしですね」
「そうよ」
 白華にはっきりと答えた。
「もうね」
「ですから」
 それでというのだ。
「私もです」
「どういったお仕事でもなのね」
「悪いと思いません」
「いい考えね、やっぱりね」
 真昼は笑顔で言った。
「そうした考えでないとね」
「駄目ですよね」
「そう思うわ」
 まさにというのだ。
「お仕事はね」
「貴賤なしですね」
「そうよ」
 実際にというのだ。
「そうした考えよ」
「真昼さんにしても」
「それでね」
 白華にさらに話した。
「どういったお仕事も差別しない」
「それが大事ですよね」
「絶対にね
 それこそというのだ。
「そんなことで差別するものじゃないわ」
「ヤクザ屋さん以外は」
「ヤクザ屋さんは真っ当じゃないから」
「そもそもですね」
「問題外よね」
「本当に」
「一番問題なのは」
 それはというと。
「そのお仕事がいいとか駄目とか言う偏見で」
「どんなお仕事も大切ですね」
「貴賤なしよ」
「その通りですね、じゃあ私もそうしたお仕事をする時があれば」
「頑張ってね」
「お金稼いできます」 
 白華は笑顔で話した、そうした話をプールの中でした。そして五人は実際に自分達の仕事の話を実感することになったのだった。


第四十九話   完


                    2024・11・8
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