第一話 恐怖の居合ホームランその二十三
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「それこそな」
「そう言うものではないぞ」
「いや、言うからな」
犬夜叉はそれは返した。
「京の分の一ってなんだよ」
「真実を言ったまでじゃ」
「そこまで実力差が違うのかよ」
「そうじゃ」
まさにというのだ。
「お主も否定出来るか」
「そう言われるとな」
犬夜叉は難しい顔になり答えた。
「俺だってな、野球は素人だしな」
「しかも大谷選手が相手じゃ」
「だったらな」
「勝てはせぬな」
「ああ」
実際にとだ、自分でも認めた。
「とてもな」
「だからじゃ」
それでというのだ。
「勝てぬと思ってじゃ」
「試合をすることだな」
「わし等はな」
「全力で戦うまでだ」
殺生丸は冷静に述べた。
「最早勝つや負けるを意識する試合ではない」
「全力で試合をして」
「それで結果が出ればよしだ」
りんにも冷静に述べた、表情だけでも声にもその冷静さが出ていて非常に達観したものがそこにはあった。
「それで試合をするぞ、若し我々が勝って大谷選手が阪神に来てくれるならな」
「それならなのね」
「僥倖だ」
こう言っていいものだというのだ。
「だからな」
「それでなのね」
「思う存分戦いな」
そうしてというのだ。
「悔いの残らない様にするぞ」
「わかったわ」
りんもそれならと応えた。
「私も」
「そういうことでな」
「犬夜叉様、結論は出ました」
雲母はそれでと話した。
「ですから」
「それじゃあな」
「挑戦状を送れば」
書き終えてというのだ。
「すぐにです」
「野球の練習するか」
「そうしましょうぞ」
「それが一番だな」
「そうかと」
「じゃあそっちで汗流そうな」
こう言ってだった。
犬夜叉は仲間達と共にこれからどうするかを決めた、そして殺生丸が書いた挑戦状が投函されるとだった。
すぐにだ、こう言った。
「練習すっか」
「そうね」
かごめが応えた。
「今からね」
「勝てる見込みは殆どなくてもな」
そうであってもというのだ。
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