第一話 恐怖の居合ホームランその二十一
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「試合受けてもらってな」
「私達が勝ったらね」
「阪神に来てもらおうな」
「それじゃあね」
「しかし大谷選手が三番だとな」
七宝は腕を組んでこんなことを言った。
「阪神の最強の三番は誰になるんだ」
「バースさんですな」
「バースさんでしょ」
弥勒と珊瑚が同時に答えた。
「やっぱりね」
「あの人以外はいないでしょう」
「大谷選手が入ってもか」
それでもというのだ。
「バースさんが最高の三番か」
「あれだけの活躍をしてくれましたから」
弥勒は彼のまさに阪神の為に日本に来た助っ人のことをこう評した、それはまさに偉人を語る口調であった。
「最高です」
「それなら大谷選手が来たらどうなるんだ?」
「最強です」
弥勒はこう返した。
「あの人の場合は」
「最強か」
「バースさんが最高でして」
「最強と最高はどう違うんだ?」
七宝はそこはわからなかった。
「一体」
「そんなことはどうでもいいじゃろ」
雲母が七宝に突っ込みを入れた。
「兎に角強いということでな」
「いいか」
「そうじゃろう、まあ勝つことはほぼ無理じゃ」
「そうだな」
七宝は雲母の今の言葉には即座に答えた。
「大谷選手だとな」
「プロ野球選手でも格が違うからな」
「メジャーの人達でもな」
「それでわし等が勝てるか」
「そんな筈ないな」
「それはな」
犬夜叉も言った。
「無理だな」
「わかってるんだな」
「まずな、けれどひょっとしたらだろ」
犬夜叉は七宝にこうも言った。
「勝てるかも知れないだろ」
「それでやってみるんだな」
「ああ、それで若し俺達が勝ったらな」
その時はというのだ。
「阪神に入ってもらおうな」
「そして打ってもらってか」
「投げてもらってな」
それと共にというのだ。
「阪神を日本一にしてもらおうな」
「よし、勝てる見込みはなくてもな」
七宝はそれでもと応えた。
「やるか」
「ああ、阪神の為にな」
「では大谷選手のチームに挑戦状を書く」
殺生丸は冷静に申し出た。
「私がな」
「いいのかよ」
「私も勝てるとは思わないが」
それでもというのだ。
「やるだけの価値はある」
「若しかしたら勝てるか」
「貴様と共に戦おうともだ」
弟である犬夜叉にこうも言った。
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