第一話 恐怖の居合ホームランその十八
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「そしてです」
「景気とかもよくなりますね」
「いいことしかありません」
阪神が日本一になればというのだ。
「むしろ」
「そうですよね」
「ですから」
そうであるからだというのだ。
「私もです」
「阪神の優勝の為にですね」
「一肌も二肌でもです」
今も手紙を書きつつ言う。
「脱ぎましょう」
「そうしてくれますか」
「阪神そして神様の為に」
「神様って阪神ファンなんですか?」
「初耳だな」
畑中だけでなく向田も言った。
「それは」
「そうですよね」
「けれどそれでもな」
キリスト教の神が阪神ファンでもというのだ。
「悪くないな」
「そうですね」
「それじゃあな」
「はい、お手紙を送ります」
「宜しくな」
「阪神は日本一になるべきです」
修院長は微笑んで言った。
「是非共」
「そうだよな」
「それがどれだけいいか」
「景気がよくなるぜ」
「優勝した時はいつもそうですし」
「だったらな」
「はい、阪神の日本一の為に」
まさにというのだ。
「京が一でも勝てば」
「大谷選手に来てもらおうな」
「そうしてもらいましょう」
こう話してだった。
修院長は手紙を書き終えるとすぐにそれに切手を貼って投函した、だがここで畑中は彼女にふとした感じで尋ねた。
「あの、書いた言語は」
「日本語です」
修院長はポストの方を見つつ微笑んで答えた。
「英語ではありません」
「ああ、大谷選手は日本人ですから」
「英語の国でもです」
アメリカでもというのだ。
「大丈夫です」
「そうですね」
「ですから後は」
「返事待ちですね」
「そうなります」
こうして畑中達も大谷翔平に勝負を挑んだ、そしてだった。
犬夜叉達もだ、日暮かもめの家で現代社会に集まって大谷翔平の試合を観ていた。丁度相手チームを一安打無得点に抑えた試合だったが。
犬夜叉はその試合を観てだ、唸って言った。
「相手チームが手も足も出なかったな」
「ヒット一本打ったわよ」
かごめはテレビの画面を観つつ答えた。
「だからね」
「いや、ヒット一本だけだとな」
犬夜叉はそれならと返した。
「もうな」
「完敗よね」
「わかってるじゃねえか」
「いや、完全試合じゃなかったら」
それならというのだ。
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