第一話 恐怖の居合ホームランその十七
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「無理だ」
「そう思うとボクサーじゃなくてよかったね」
「ああ、しかしな」
それでもというのだった。
「俺達は野球じゃ素人ってこともあってな」
「やっぱり勝てないな」
赤城も言った。
「あの人には」
「そうだよね」
タコス八郎は赤城にも応えた。
「僕もそう思うよ。けれどひょっとしたら」
「京分の一でもな」
「勝てる可能性あるから」
こう赤城に話した、最早それは天目学的な確率であるがあるにはあるというのである。そうした言葉であった。
「だからね」
「それならな」
「やってみよう」
「奇跡を信じてな」
「本当に奇跡ですね」
修院長もそれはと微笑んで述べた。
「私達があの人に勝つには」
「ですがそれでもですね」
「勝てばです」
アンジェラに自分達はと話した。
「阪神に来てもらえます」
「そのことは事実ですね」
「やってみる価値はあります」
こうも言うのだった。
「きっと神、そして主もです」
「見て下さっていますね」
「そうです、ですから」
「私達はですね」
「全力で試合をしましょう」
「そうすることですね」
「そうです、ではです」
それならとだ、修院長はさらに話した。
「試合を申し込みましょう」
「大谷選手の所属チームに」
「そうしましょう、私がです」
修院長は微笑んだまま話を続けた。
「チームの方にお手紙を送ります」
「試合を申し込むのですね」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「これからです」
「お手紙を書かれますか」
「そうしますので」
だからだというのだ。
「少しお待ち下さい」
「早速書かれていますね」
「ことは思って決めたらです」
そうしたならというのだ。
「動くものです」
「だからですね」
「もう書いています、書き終わりましたら」
アンジェラに書きながら話した。
「すぐに国際便で」
「アメリカにですね」
「送ります」
彼の所属チーム宛にというのだ。
「そうさせてもらいます」
「宜しくお願いします」
「阪神の為なら。阪神が日本一になれば」
修院長はそうなればと話した。
「これ程いいことはないですから」
「そうですよね」
畑中も同じ考えだった。
「阪神が日本一になれば」
「私達が喜ぶだけでなく」
「日本中が喜んで」
「元気が出てです」
そうなってというのだ。
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