第一話 恐怖の居合ホームランその十六
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「そうはです」
「勝てないですね」
「そうした人なので」
「俺達じゃ無理ですね」
「ボクサーの方々でも」
「ボクサーはボクサーで」
畑中はそれでと話した。
「野球選手は野球選手で」
「また違いますし」
「しかも大谷選手ですから」
「勝てるとはです」
そして阪神に来てもらうことはというのだ。
「思えないです」
「絶対に無理ですね」
「もうな」
向田は達観した顔で言った。
「相手が相手だからな」
「大谷選手ですから」
「バケモノだ」
一言で言った。
「だからな」
「それで、ですね」
「例え試合をしてもな」
それでもというのだ。
「勝てねえ、けれどな」
「それでもですか」
「やるだけやってみたらいいだろ」
畑中にこうも言った。
「それでひょっとしたらな」
「勝てるかも知れないですか」
「ああ、本当にな」
さらに言うのだった。
「ひょっとしたらな」
「勝てるかも知れないんで」
「万が一いや京が一でもな」
その可能性でもというのだ。
「勝てるかも知れねえだろ」
「それで勝ったらですね」
「阪神に来てもらおうな」
大谷翔平、彼にというのだ。
「絶対にな」
「そうしますね」
「だからいいな」
「はい、チームを組んで」
「大谷選手と試合するぞ」
「わかりました」
「しかし」
それでもとだ、アンジェラは言った。
「大谷選手は凄過ぎますね」
「そうなんですよね」
畑中もそれはと応えた。
「投打二刀流で」
「どっちも桁外れで」
「もうです」
それこそというのだ。
「バケモノとです」
「言っていいですね」
「本当に」
「ボクサーじゃなくてよかったよ」
タコス八郎は笑って話した。
「僕達じゃ絶対に勝てなかったからね」
「無理に決まってるだろ」
松阪がすぐに応えた。
「階級以前にな」
「能力が凄過ぎてね」
「俺達じゃどうしても勝てねえぞ」
「ボクサーだったらね」
「だからな」
それでというのだ。
「あの人と試合してもな」
「負けるね」
「絶対にな」
それこそというのだ。
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