第一話 恐怖の居合ホームランその十三
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「若しあたし達が勝って大谷選手が本当に阪神に来てくれたらね」
「日本一間違いなしだしな」
「それにあたしちょっと頼れる人知ってるよ」
「頼りになる人?誰ですか?」
五代が問うた。
「その人は」
「ボクシングジムやってる人でね」
朱美は五代に応えた。
「そのジムにアジアチャンピオンがいるんだよ」
「それは凄いですね」
「ちょっと食い意地が張ってるけれど実力はあるからね」
だからだというのだ。
「頼れるよ」
「そうなんですね」
「だから話してみるね」
「それじゃあね」
「あの、その人って」
坂本は朱美の話を聞いて言った。
「まさか」
「アジアチャンピオンっていったら」
飯岡も言った。
「限られるし」
「今度世界に挑戦するっていう」
黒木小夜子も言った。
「あの人ですよね」
「あの人確かに強いですが」
早乙女も言うことだった。
「ちょっと」
「ああ、確か」
二階堂も思い出した様に言った、そして朱美の隣で二人並んで共に煙草を吸いつつそのうえで言うのだった。
「あの人ボクサーなのに食べるの好きで」
「それで減量失敗したり」
「結構失敗もあって」
「そこが問題ですよね」
「どうもそこが駄目で」
「そうなんだよね」
二階堂はまさにと言った。
「あの人は」
「あの、ボクサーっていいますと」
響子もそれはと言った。
「やっぱり」
「ハングリースポーツですから」
五代も言った。
「僕ボクシングのことよく知らないですが」
「ちょっとないですよね」
「本当に厳しい食事制限を行って」
「トレーニングをして」
「そのランクの中で試合をする」
「そんなスポーツですよね」
「そのボクシングで減量が苦手なら」
どうかとだ、五代は言った。
「心配ですね」
「どうも」
「けれど実力はあるからね」
朱美はそこは保証した。
「だからね」
「大丈夫ですか」
「野球をするにあたっては」
「それに野球食事制限ないだろ」
朱美はこのことも指摘した。
「だからね」
「心配いらないですか」
「野球をするなら」
「大谷選手は色々考えているそうですね」
一ノ瀬のおじさんが言ってきた。
「コンディションのことを考えて」
「食事もですね」
「その様ですね」
「だからあそこまで活躍出来るんですね」
五代はしみじみとして言った。
「あの人は」
「そうなりますね」
「そしてその人は」
ボクサーの彼はというと。
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