暁 〜小説投稿サイト〜
取引先も相性
第二章

[8]前話
「何でだろうな」
「明日課長に聞いてみるか」
「そうだな、時間がある時にな」
「どっちも取引成功したけれどな」
「それでもな」 
 こう話してそうしてだった。
 二人は翌日実際に会社で真田に聞いた、すると。
「相性だよ」
「相性ですか」
「それで俺達をそれぞれ行かせたんですか」
「そうだよ、梨田君は人に合わせるタイプだから」
 まずは彼のことを話した。
「井本工業の社長さんに会うと思ってね」
「あの人押すタイプなので」
「それでだよ」
「俺ですか」
「そう、相手を庇ったりもするね」 
 梨田はというのだ。
「そうしたタイプあの社長さん好きだし」
「だからですか」
「君だよ、そして鈴木工業は」
 こちらはというと。
「井本工業の社長さんよりも遥かに気が強くて」
「それで俺ですか」
「君はもうはっきりと相手に言うね」
「どんな人でも」
「あの社長さんそうした人にこそ乗るから」
 だからだというのだ。
「君を行かせたんだ」
「そうですか」
「それぞれの相性を見て」
 そうしてというのだ。
「行かせたんだ」
「俺達それぞれを」
「そうだったんですね」
「そうだよ、取引も相性を見て」
 そうしてというのだ。
「やっていくものだよ」
「そうですか」
「誰でもじゃなくて」
「うん、それでこれからも」
 真田は自分の席に立っている二人に話した。
「それぞれの会社のことはね」
「これからもですね」
「俺達はそれぞれ担当しますね」
「それで頼むよ」
 こう言ってだった。
 真田は梨田と有田をそれぞれの取引先に行かせた、それからも二人はそれぞれの取引先と上手くやっていけた。そして会社の業績にも自分達の功績にも貢献したのだった。


取引先も相性   完


                  2025・1・18
[8]前話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ