三話 ガンダム(画面の)大地に立つ
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ふとした事から大金持ちの貴公子ムルタ・アズラエルに目をつけられちゃったアタシ、これからどうなっちゃうの?
はい、針の筵で十年過ごしました、ジョンです。
正直、車を家につけられた日からの事は深くおもいだしたくないですね。
クラスでも遠巻きにみられるわ、碌な事がなかったし、就職も大西洋連邦経由で軍学校に強制である。
恋愛?それ、取り巻きの仕事より優先されます?
という訳で灰色の青春でしたが、自分の目標に少しも手が届かなかったか?と言われると少しは進展ありました。
なんと、『ボール』が出来ました(パチパチパチ)
ええ、あの頭にいかしたキャノン付いてて、三本指のマニピュレータが付いてる、球状のモビルスーツもどき、ボールです。
なんか、宇宙船の外の作業効率が上がったとかで、アズにゃんだけじゃなく、お父さんにも褒められたよ、やったね!
誰に話してるかって?イマジナリーフレンドだよ、悪いか(憤怒)?
一応、宇宙開発の役にも立てたのか、割と辛辣なアズにゃん(内心でのあだ名)も褒めてはくれました。
で、ここからが問題だ。
そう、俺が乗りたい主役機の話。
ガンダム・ガンキャノン・ガンタンクの3機について。
結論から言えば、俺のアイデアを聞いてくれる企業はいた。
酷い言い草だが、多分にアズラエル財団の覚えが良く、前述したボールである程度信用を稼いだのか、考え自体は面白いね、とは言ってくれた。
だが、勿論、課題は山積みだ。
そりゃそうだ。ザクという一つの完成形がこの世にあってから作られたのが原作なのに、俺はザクのできる前にこれがほしいと言ってるのだ。
ほしい、と言って直ぐに出るとは欠片も思わなかった。
だからか、眼の前に鎮座する、二メートル半の立方体、このシュミレータに今のところは架空に存在してますと言われても、納得しかなかった。
まあ、全長18メートルの鉄の塊をどうこうする話だ。
気長にやるしかない。
とりあえずという事で、ジョンはシュミレーターの電源を入れた。
第三話 終了
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