第1章 やって来ました剣と魔法の世界
第1話 え? 俺が使い魔ですか?
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しかし、これは良く判らない反応ですね。
特に、何故か、俺を召喚したと思しき蒼い髪の毛の眼鏡少女までが少し驚いて居る事実が、非常に不可解なのですが。
これは、もしかすると俺の能力。先ほど、大地に叩き付けられようとした際に発した生来の能力や、式神使いの能力も知らずに彼女は俺を召喚したって言う事なのですかね。
……つまり、これは、ランダム召喚のような、ギャンブルに引っ掛かったと言う感じなのでしょうか。もしくは、純然たる意味での召喚事故。
成るほど。これは、どちらにしても非常にしょうもない事態に巻き込まれたと言う事ですか。しかし、だからと言って、普通に考えると、この手の召喚の場合はミッションをコンプリートしない限り、俺が元居た世界には帰る事が出来ないと言うルールが有る事の方が多いと思いますから……、最悪の場合は……。
そこまで考え掛けて、しかし、少し頭を振って、暗い未来を予感させる思考を振り払う俺。
そう。これは今考えても仕方がない事。それに、取り敢えず、余り深く考えると知恵熱が出て来るような気もしてきますし。俺のオツムの出来はそんなに良い物ではないですからね。
更に言うのなら、陰の思考から組み上げた仮説は、悪い答えを導き出す可能性の方が高いでしょう。今は、そんな事よりも情報収集の方が先です。暗い未来を嘆くのは、その後でも出来る事ですから。
まして、一応、アガレスほど物質度が高い式神なら見えるらしいですから、このレベルの相手なら交渉は可能だと思います。
姿は見えるけど、声を聴く事が出来ない、などと言うオチが用意されていない限りは。
「えっと……。そうしたら、アガレス。あの娘と会話をしたいから、取り敢えず、通訳をしてくれるかいな?」
取り敢えず原住民の召喚士とは、お話しをして置かなかったら話は始まらないでしょう。
俺を名指しで召喚したのか、それとも偶々、ランダム召喚に引っ掛かったのか。
もしくは、完全な召喚事故で、意図しない存在を引き当てて仕舞ったのかも、現状では判りませんから。
俺の言葉に首肯くアガレス。そして、蒼髪の少女の方に向き直り、何事かを話し掛ける。
……って言うか、間に通訳が入ってもやり辛い事には、あまり変わりはないですか。
これは、さっさとこの現地の言葉を、アガレスの職能を使用して頭に叩き込んで貰わなかったら、メンド臭くて仕方がない。
そう考えながらも、改めて俺を召喚した蒼い髪の毛を持つ少女を見つめる俺。
見た目は小学校の高学年程度の身長。大体、百四十代前半程度だと思います。体型に関してはかなり華奢なイメージ。細見の身体に、白い繊細な手足が付いている、と言う感じ。髪の毛の色は蒼。クセのない髪質みたいですけど少し毛先が整っていない感じにな
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