第二章
[8]前話
妹を空港で出迎えた、そこで。
「お姉ちゃん、久し振り」
「えっ、あんた」
今の妹を見て驚いた、何とだ。
一七〇あった、薫子より十センチ高い。顔は自分そっくりだがその妹を見上げて驚きの顔で言った。
「背伸びたわね」
「そうなの、成長期にね」
妹は姉を見下ろして微笑んで話した。
「一気にね」
「大きくなったの」
「そうなの」
実際にというのだ。
「これがね」
「そうなのね」
「いや、小さかったのに」
それがというのだ。
「こうしてね」
「大きくなるなんて」
「思わなかったわ」
「驚いたわ」
妹に正直に述べた。
「本当にね」
「皆言うわ、急に大きくなったって」
「そうよね」
「ええ、ただね」
妹は笑ってこうも言った。
「胸は小さいから」
「私と同じで」
「そうなの」
「まあそっちはね」
胸はとだ、姉は返した。
「仕方ないわ」
「大きくならないところもあるわね」
「ええ、それぞれね」
「そうよね。それでお姉ちゃんのお部屋にね」
「今から案内するわ」
「お願いね。それじゃあね」
妹はあらためて言った。
「お姉ちゃんのお部屋に泊めてもらって」
「旅行するわね」
「福岡のね」
「今連休だから一緒に行くわよ」
「案内してくれるのね」
「お姉ちゃんだからね。じゃあまずはね」
最初はというのだ。
「お部屋に行きましょう」
「それじゃあね」
姉妹で話した、そうしてだった。
共に薫子の部屋に向かった、妹は大きくなったがそれでも性格はそのままだった。そして久し振りに姉妹仲よく過ごしたのだった。
急成長 完
2025・1・17
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