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彼は いつから私の彼氏?
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 次の日、お兄ちゃんは練習で出て行ったので、ひとりでジョギングに出て、お母さんのお店に向かった。お店に入るとクーラーの冷気が汗の滲み出て来る肌に心地良かった。店先にはお母さんが居て、奥からオーナーらしき人が、白いマッシュルームみたいな帽子を被って出て来て

「オーナー 娘です 昨日のお礼をってー」

「おっ おー わざわざ・・・」

「香月水澄です 昨日 美味しかったです ありがとうございました」と、キャップを取って頭を下げるとー

「はっ ・・・ふむー よく見ると お母さんに似て きれいな顔立ちをしているね でも さすが、チャンピオンだ 休みでもジョギングか 今、丁度ね プリンの試作品作ったんだけど うまいと思う じゃまかな お母さんに持って帰ってもらうよ 食べてみてー 新作なんだよー 地元の中学チャンピオンも食べて元気になる美味しさですとかいってなー」と、最初は私の刈り上げた頭に戸惑っていたみたいだが、心やすく言ってくれた。

「・・・ 母がいつもお世話になりましてありがとうございます」 と、もう一度お礼を言って出てきた。オーナーの言うことなんかは無視していた。中央公園に行って、ステップとか素振りをしながらのジョギングを続けようと思っていた。

 なによー 最後の言い方ぁー 私は広告塔なんかぁー と、ぶつぶつ文句を言いながら、走っていたのだ。暑いせいか、辺りには誰も居なかったのだけども。

 家に帰って、シャワーをしてタンクトップにショーツのままで、キッチンで股を広げてバスタオルを被りながら扇風機で扇いでいると

「おい! 金を出せ!」と、後ろから声がして、私は 一瞬 ビクンとなったけど・・・直ぐに、お兄ちゃんだと気がついた。

「お金 無いけど 私の身体じゃぁ だめ?」

「バカ! なんてこと言うんじゃー だからぁー 鍵も閉めないでー 不用心だろ!」

「う〜ん 閉めたつもりなんだけどなー」

「実際 俺が帰ったの気がつかなかったじゃぁないか! それになー なんて 恰好なんだ 強盗が入ったら 一発だぞー」

「だって 暑かったんだものー」

「それにしても・・・ 俺が帰ってくるの わかってんだろー? もう少し・・・ 最近は 水澄も大人になってきてるんだからー」

「うーうん? お兄ちゃん 私を見て 女感じるのぉー?」

「・・・そのー なんだ そのー この夏から 水澄 肩あたりが逞しくなって ウェストも絞れて来てさー だから、気のせいか胸が目立つようになってきてなー だからー いくら 妹でもなー あんまり刺激しないでくれ」

「ふ〜ん お兄ちゃんでも そんなこと考えるんだー ねぇ 智子と比べて どっちが刺激的?」

「あっ あほかぁー あいつとは・・・ 早く 何か着て来いよー」

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